最新記事

韓国政治

来年の韓国大統領選、与党公認候補にイ・ジェミョン京畿道知事

2021年10月11日(月)10時25分
イ・ジェミョン京畿道知事

韓国の与党「共に民主党」は10月10日、来年3月の大統領選の公認候補を決める予備選の結果、李在明・京畿道知事を選出した。ソウルで代表撮影(2021年 ロイター/Kim Hong-Ji)

韓国の与党「共に民主党」は10日、来年3月の大統領選の公認候補を決める予備選の結果、李在明・京畿道知事を選出した。

予備選は各地を巡回する形で行われた。票全体のうち李在明氏が50.29%を獲得、有力対抗馬とされていた李洛淵元首相は39.14%だった。

与党内で非主流派のイメージがある李在明氏は、文在寅大統領との関係が強い李洛淵氏に対して不利だと思われていたが、積極的な新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)対策とポピュリスト(大衆迎合主義)的な経済政策で支持を集めた。

李在明氏は選出後に演説し、最低所得保障や手頃な住宅物件の提供などを表明。来年の選挙は「腐敗した体制との究極の戦い」になると述べた。

李在明氏を巡っては、城南市長時代の住宅開発事業で、汚職で逮捕された元高官との関係が浮上、検察が捜査に着手した。同氏は不正行為は全くないと主張している。

韓国では住宅価格が高騰しており、住宅関連のスキャンダルに対して有権者は敏感になっている。

政権奪取を目指す保守系最大野党「国民の力」の公認候補として最有力の尹錫悦・前検事総長を巡っても無免許鍼灸師との関係などスキャンダルが浮上している。

先週行われた世論調査によると、李在明氏と尹錫悦氏の対戦となった場合、李氏の支持率が44%で尹氏の33%を上回っている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米財務長官、複数住宅を同時に「主たる住居」と申告=

ワールド

欧州委、イスラエルとの貿易協定停止を提案 ガザ侵攻

ビジネス

カナダ中銀、0.25%利下げ 政策金利は3年ぶりの

ビジネス

米一戸建て住宅着工、8月は7%減の89万戸 許可件
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 4
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    「アフリカでビジネスをする」の理想と現実...国際協…
  • 10
    「60代でも働き盛り」 社員の健康に資する常備型社…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中