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あのパリ教師斬首事件は、13歳女子生徒の嘘が発端だった

2021年3月15日(月)16時05分
ナタリー・コラロッシ
パティの死を悼むパリ市民(2020年10月)

大勢のパリ市民がパティの死を悼んだ(昨年10月) CHARLES PLATIAU-REUTERS

<女子生徒が親についた嘘が、パリを震撼させる悲劇の連鎖に発展>

フランスのパリ近郊で昨年10月、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を授業中に見せた教師サミュエル・パティが首を切断され、殺害された。この衝撃的事件の発端は、13歳の女子生徒の嘘だった。

問題の授業について、女子生徒は父親にこう語った──風刺画を見せるのでイスラム教徒の生徒は教室を出るようパティが言った。でも私は逆らい、2日間の出席停止を食らった。これに父親が怒り、「パティはイスラム嫌悪」とする動画をインターネットに投稿。動画を見たアブドゥラフ・アンゾロフ(18)がパティを殺した(アンゾロフは犯行直後、警官に射殺された)。

女子生徒は昨年、名誉毀損で告発され、父親は殺人の共犯容疑で逮捕されている。そしてついに先日、生徒本人が問題の授業には出席していなかったことを認めていたと、女子生徒の弁護士が発表した。度重なる欠席が理由で前日から出席停止になっており、それを父親に知られたくなかったため嘘をついたという。

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