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プーチン年内来日に向けロシア経済分野協力担当相を新設、世耕経産相が兼務

2016年9月1日(木)18時29分

9月1日、菅義偉官房長官は会見で、新たに「ロシア経済分野協力担当相」を設け、世耕弘成経済産業相(写真)に兼務させると発表した。8月3日撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 菅義偉官房長官は1日午前の会見で、新たに「ロシア経済分野協力担当相」を設け、世耕弘成経済産業相に兼務させると発表した。

 世耕経産相の担当相就任は1日付。今年5月にロシアのソチで行われた日ロ首脳会談で示した8項目の経済協力を具体化する役割を担う。

 安倍晋三首相はあすからロシアのウラジオストクで行われる東方経済フォーラムの際に、プーチン大統領と首脳会談を行う予定。会談では5月に安倍首相が示した経済8項目の協力プランの具体化などで意見交換が行われるとみられている。

 世耕経産相が担当相に就任する理由について、菅官房長官は「(世耕氏は)官房副長官時代、ロシア外交に関する会議を主催していた。協力プランも中心になってまとめるなど、関係外交に精力的に推進してきた」と指摘。新しい大臣が就任することがロシアへの強いメッセージになるかとの質問に「そうしたことになると思う」と答えた。

 一方、ロシアとの交渉で北方領土が日本に帰属するとの合意が実現すれば、すでに北方領土で暮らすロシア人の居住権を日本が容認するとの一部報道について「報道は承知しているが、指摘のような事実はない」と否定した。

[東京 1日 ロイター]


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