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アフリカ連合

カダフィ退場でほっとするアフリカ

2010年2月4日（木）14時39分
ジェーソン・マクルーア（ジャーナリスト）

厄介者　ＡＵの努力を台無しにしてきたカダフィ　Carlos Garcia Rawlins-Reuters

　リビアの最高指導者カダフィ大佐がアフリカ連合（ＡＵ）議長に就任して１年。２月で任期が切れることに胸をなで下ろす関係者は多いに違いない。

　ソマリアでの平和維持活動から民主主義の促進までＡＵは多くの課題に取り組んでいるが、カダフィはその努力を台無しにしてきた。　全アフリカ議会ではパンナム機爆破犯の釈放に喝采。さらにモーリタニアのクーデターを容認し、ソマリアの武装組織に武器を提供していたエリトリアへの経済制裁を阻止しようとした。「アフリカの内外でカダフィは悪影響を与えた」と、ＡＵに出向するあるアフリカの外交官は言う。

　次期議長にはマラウイのムタリカ大統領が有力視されている。ダメージ回復には、控えめな議長のほうがよさそうだ。

[2010年2月10日号掲載]

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