「ゴリラに別れを惜しむ言葉を掛けましょう」 コロナが脅かすゴリラ観光
Gorilla Tourism at Risk
観光が再開できないなか、他の選択肢にも目を向けなければコミュニティー支援事業は続けられない。
ブウィンディに本拠を置く女性支援団体「ライド・フォー・ア・ウーマン」では、HIVや家庭内暴力に苦しむ300人を超える女性が経済的な自立を目指し、縫製などの技術を身に付けて働いている。
世界的なマスク不足を受け、カレマジクソカはこの団体に働き掛けを行った。おかげでコロナ禍以降も女性たちは解雇されずに済み、国立公園のレンジャーが使う布マスクの製造に当たっている。観光が再開された暁には、観光客もこのマスクを使うことになるだろう。
この団体では、籠などの手工芸品を売る土産物店のインターネットでの営業も開始した。世界の多くの地域への配送が可能だ。
密猟が再拡大する危険も
滞在中、「ブホマはゴリラと対話する町」だと何人もの人から聞かされた。ゴリラはロッジの庭やメインストリートに近い丘の麓の竹やぶでもよく目撃されている。国立公園で観光客に民族舞踊を披露している踊り手たちは、ゴリラに別れを惜しむ言葉を掛けましょうと歌う。
「ここに住んでいた、またこの地域で生まれた人間から見ると、地元コミュニティーはいい方向に変わっている」と、アレックス・ヌガビラノは語った。私たちはボルケーノズ・サファリズ社が経営するロッジで夕食のテーブルを囲んでいた。ウガンダがアメリカからの入国を禁じる数日前のことだ。「先進国から来た人には貧しい地域と映るかもしれない。だが、以前の状況を思えば大きな前進だ」
ヌガビラノは地元で密猟者の転職支援を行う組織の運営に当たっている。観光が始まった93年当時、まともな建物で暮らしている人は誰もいなかったと彼は言う。学校もなかったし、最も近い病院まではでこぼこ道を80キロも車を走らせなければならなかった。
当時、周辺にはゴリラの群れは2つしかおらず、観光のために人間の存在を気にしないように慣らされていたのは片方の群れだけだった。だが今、ブウィンディ原生国立公園には36の群れがいて、うち19の群れが人の存在に慣らされている。ちなみにゴリラとチンパンジーが同じ地域に生息しているのは、世界でこの国立公園だけだ。
「観光客がたくさんいれば、森の中に罠を仕掛けるのは難しくなる」と、カレマジクソカは言う。「観光はすぐは再開しないだろうし、元の状態に戻るには時間がかかるかもしれない。だからこそ密猟の問題を考えなければならない。今もリスクは高いが、地域社会への支援事業は密猟を減らすのに役立っている」

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