米先住民虐殺を描く『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』でスコセッシ監督が見つめた「曖昧な端数」
2026年01月15日(木)17時00分
今の世界にはSNSによってつくられるテロリスト(簡易な悪役)が氾濫している。敵と味方。正義と悪。真実と虚偽。饒舌な二項対立ばかりが前景化されて、曖昧な端数は切り捨てられる。
その端数にこそ、多くの人の苦悶の叫びや助けを求める声が隠されているのに。
だからこそ僕たちは映画を作る。端数を見つめるために。分かりやすい構造の裏側に、声にならなかった声、語られなかった歴史がどれほど沈殿しているかを知るために。
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023年)
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監督/マーティン・スコセッシ
出演/レオナルド・ディカプリオ、
ロバート・デ・ニーロ、
リリー・グラッドストーン
<本誌2025年12月30日/2026年1月6日合併号掲載>
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