北朝鮮抑止「韓国が主な責任」、米国防総省が関与縮小を示唆
写真は米国防総省。2025年10月、ワシントンで撮影。REUTERS/Kevin Lamarque
Phil Stewart Idrees Ali
[23日 ロイター] - 米国防総省は23日に発表した「国家防衛戦略」で、北朝鮮への抑止力として米軍は「より限定的な」役割を想定し、その主要な責任は韓国が負うことになると表明した。韓国政府内では懸念が高まりそうだ。
韓国には現在、北朝鮮の軍事的脅威に対する統合防衛の一環として約2万8500人の米軍が駐留している。また韓国政府は今年の防衛予算を7.5%増額している。
米国防総省の政策指針を示した同戦略は「重要ではあるが、より限定的な米国の支援を受け、韓国は北朝鮮を抑止するための主要な責任を果たすことができる」と指摘。「こうした責任分担の変化は、朝鮮半島における米軍の態勢を刷新したいという米国の意向と一致している」としている。
一部の米当局者は近年、台湾防衛や中国の軍事的影響力の抑制といったより広範な脅威に対応するため、在韓米軍を朝鮮半島外での活動も可能な、より柔軟な態勢にしたいとの考えを示していた。
韓国は米軍の役割転換には抵抗する一方、過去20年間、米韓連合軍の戦時指揮権を担うことを目標に防衛力強化に取り組んできた。現在、韓国の兵力は45万人に上る。
約25ページにわたる同戦略ではまた、インド太平洋地域において、中国が米国や米国の同盟国を支配できないようにすることに重点を置く方針が示された。
同戦略は「政権交代やその他の存亡をかけた闘争を必要とするものではない。むしろ、米国に有利な条件で、中国側も受け入れて共存できるような、相応の平和が実現可能だ」とした。台湾への具体的な言及はなかった。
中国は台湾を自国領と主張し、台湾を支配するための武力行使も排除していない。台湾は中国の主権主張を否定し、台湾の未来を決めることができるのは台湾の人々だけだとしている。
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