ロシア、戦争終結の取り組み「行き詰まり」 ウクライナを非難
2025年11月8日、ウクライナのドニプロで撮影。REUTERS/Mykola Synelnykov
[モスクワ 10日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)は10日、ウクライナ戦争の早期終結を望んでいるものの、解決に向けた努力は行き詰まっているとの見解を示した。
クレムリンのペスコフ報道官は、トランプ米大統領が7日にハンガリーのオルバン首相と会談した際、「この戦争はそう遠くない将来に終結するとの見方で一致していると思う」と発言したことに言及。記者団に、ロシアが目標を達成すれば戦争は終結可能であり、政治・外交手段による終結を望んでいるとのクレムリンの立場をあらためて表明した。
しかし「現在は停滞しており、状況は行き詰まっている」と述べ、「膠着はわれわれの責任ではない」としてウクライナを非難した。
ロシアとウクライナの直接会談は7月23日以降行われていない。
トランプ氏は、会談に向けロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領への説得を試みたが、ロシア側は会談はモスクワでしか開催しないと主張し、ゼレンスキー氏はこれを拒否している。
トランプ氏は、プーチン氏は和平交渉に真剣でないと繰り返し述べている。
ペスコフ氏は、対話の継続を望んでいないのはウクライナ側だとした上で、「欧州諸国は、ウクライナが軍事力によって戦争に勝利し、自国の利益を確保できると思い込んでおり、あらゆる手段でウクライナをあおっている」と述べた。





