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原産国を韓国と偽る輸出が急増 大半が中国製、米関税回避狙いか

2025年04月21日(月)14時09分

4月21日、韓国関税庁は3月に特別調査を実施したところ、トランプ米政権の高関税を回避するために原産国を韓国と偽って輸出された外国製品が第1・四半期に総額295億ウォン(2081万ドル)相当に上ったと発表した。大半は中国製で、全体の97%が米国向けだった。韓国の平沢港で15日撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 21日 ロイター] - 韓国関税庁は21日、3月に特別調査を実施したところ、トランプ米政権の高関税を回避するために原産国を韓国と偽って輸出された外国製品が第1・四半期に総額295億ウォン(2081万ドル)相当に上ったと発表した。大半は中国製で、全体の97%が米国向けだった。

こうした輸出は2024年には通年で348億ウォン(米国向けは62%)だったが、今年に入って増加しているという。

韓国当局者によると、中国など近隣諸国の外国企業が、米国の主要な同盟国で自由貿易協定を結んでいる韓国を経由地とし、関税や規制を回避しようとする企ては増える可能性がある。トランプ氏が今月発表した韓国の関税率は25%で、中国の145%よりは低い。

調査では、1月に中国から輸入された33億ウォン相当のバッテリー用正極材を韓国製と偽って輸出した事例や、中国から輸入した部品を韓国で組み立て、米国の規制をすり抜けて3月に193億ウォン相当の監視カメラを輸出した例が見つかった。

韓国関税庁は違法な輸出を防ぐために特別チームを立ち上げた。今後は国内企業を保護するためにさらに具体的な措置を講じる方針。

ロイター
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