ニュース速報

ワールド

ロシア、ドネツク州で大規模攻撃阻止と発表 ウ軍反攻開始か不明

2023年06月06日(火)10時09分

 6月6日、ロシア国防省は、ウクライナ東部ドネツク州でウクライナ軍が週末に開始した大規模攻撃を再び阻止し、相手の戦力に甚大な損失をもたらしたと発表した。画像はロシア国防省が提供したドローン画像。撮影場所不明。5日公開(2023年 ロイターRussian Defence Ministry)

[キーウ 6日 ロイター] - ロシア国防省は6日未明、ウクライナ東部ドネツク州でウクライナ軍が週末に開始した大規模攻撃を再び阻止し、相手の戦力に甚大な損失をもたらしたと発表した。

一方、ウクライナ軍はドネツク州の要衝バフムト周辺で前進を続けていると発表。ゼレンスキー大統領は5日の定例ビデオ演説で、バフムト周辺で戦っている部隊から「待ち望んでいたニュース」が届いたと述べたが、詳細には言及しなかった。

他の当局者も新たな大規模作戦に言及しておらず、ウクライナがかねてから予告していた反転攻勢を開始したかは不明だ。

ロシア国防省は、ロシア軍が週末に攻撃してきたウクライナ軍の主力戦車「レオパルト」8両を含む戦車28両と装甲車109両を破壊し、ウクライナ兵の死者は1500人に上ったと主張した。

米紙ワシントン・ポストは、一部の米政府関係者がウクライナの反攻が進んでいると考えていると報じた。だが、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー報道官は会見で「ウクライナ軍のために話すつもりはない」として明言を避けた。

ウクライナ国防省は4日に公開したビデオで、いかなる軍事行動に関しても沈黙を守るよう促した。

ウクライナのクレバ外相は5日、ロイターに対し、ウクライナはロシアに対する反転攻勢を開始するのに十分な兵器を保有しているとし、この反転攻勢によりウクライナは北大西洋条約機構(NATO)加盟に必要な勝利を得ることができると述べた。

ロシアに対する反攻はすでに始まったかとの質問に対しては直接回答せず、最も重要なのはいつ始まるかではなく、ウクライナの勝利に終わるかどうかだと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも

ビジネス

米バークシャー、アルファベット株43億ドル取得 ア

ワールド

焦点:社会の「自由化」進むイラン、水面下で反体制派
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 5
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 8
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 9
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 10
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中