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米小売・製造業団体、政権に西海岸港湾労使交渉の仲介要請

2023年06月06日(火)09時40分

 6月5日、米国の小売業や製造業の業界団体は、西海岸港湾の労使交渉が繁忙期に物流の混乱を招く恐れがあるとして、バイデン政権に介入するよう要請した。米カリフォルニア州ロングビーチで2021年撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)

[ワシントン/ロサンゼルス 5日 ロイター] - 米国の小売業や製造業の業界団体は5日、西海岸港湾の労使交渉が繁忙期に物流の混乱を招く恐れがあるとして、バイデン政権に介入するよう要請した。

カリフォルニア州の主要港であるロングビーチ港は同日、港湾労働者が賃上げを求めて集会を開く中、操業を一時停止。同州オークランド港も2日に操業を一時止めていた。ロサンゼルス港の操業は継続している。

カリフォルニア州からワシントン州に至る西海岸地域の港湾では2万2000人余りの労働者が昨年7月以来、契約を締結しないまま労働している。

港湾を代表する太平洋海事協会(PMA)と労働者側の国際港湾倉庫組合(ILWU)の契約交渉は最終局面を迎えているが、1年以上に長期化していることに不満の声が高まっている。

全米小売業協会(NRF)幹部、デービッド・フレンチ氏は「さらなる混乱を来すことなく当事者間で新たな契約が迅速にまとまるよう図るため、政権の仲介を求める」と表明。

全米製造業者協会のトップ、ジェイ・ティモンズ氏もツイッターへの投稿で、政権に行動するよう訴えた。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、政権は引き続き状況を注意深く見守り、全ての当事者に公平な契約をまとめるための取り組みを促すと述べた。

ロイター
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