ニュース速報

ワールド

IOC、ロシア五輪参加容認へのウクライナの批判「中傷的」 強く拒否

2023年01月31日(火)11時26分

国際オリンピック委員会(IOC)は30日、IOCが2024年のパリ五輪にロシアの参加を容認する姿勢を示したことに対するウクライナの激しい批判に反論した。 (2023年 ロイター/Benoit Tessier)

[キーウ 30日 ロイター] - 国際オリンピック委員会(IOC)は30日、IOCが2024年のパリ五輪にロシアの参加を容認する姿勢を示したことに対するウクライナの激しい批判に反論した。

ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は週末の間、IOCは「暴力、大量殺戮、破壊」を促進している非難。この日は、ロシアが五輪に参加すれば、五輪という舞台で「大量殺戮を促進する」機会を与えることになると述べた。

これについてIOCはロイターに対する声明で「このような中傷的な発言を、IOCは最も強い言葉で拒否する」とし、こうした発言は「建設的な議論の土台にはなり得ない」とした。

これに先立ちウクライナのクレバ外相はこの日、ロシアの五輪選手の多くが国防省に所属するスポーツクラブで競技するなど、軍とのつながりがあると指摘。「軍隊は残虐行為を行い、人を殺し、レイプし、略奪を行っている。無知なIOCはこうした人たちに競技させようとしている」とツイッターに投稿した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は先週27日、ロシア選手の五輪出場を阻止するために国際的に働きかけると表明。この日のビデオ演説で「スポーツ官僚の一部が国際大会にロシア選手を参加させようとすることで、スポーツ機構と国際オリンピック運動の信用を失墜させないようにする」と確約した。

ロシア外務省は、ウクライナでの特別軍事作戦を理由にロシアを国際スポーツから締め出そうとする試みは「失敗する運命にある」としている。

*動画を付けて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

南ア製造業PMI、11月は42.0 今年最大の落ち

ワールド

中国の主張「何ら事実ではない」=国連大使の2度目の

ワールド

カナダ、EU防衛プロジェクト参加で合意 国内企業の

ワールド

韓国CPI、11月は前年比+2.4% 金利は当面据
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯終了、戦争で観光業打撃、福祉費用が削減へ
  • 2
    【クイズ】1位は北海道で圧倒的...日本で2番目に「カニの漁獲量」が多い県は?
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    600人超死亡、400万人超が被災...東南アジアの豪雨の…
  • 9
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 10
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中