ニュース速報

ワールド

豪中銀、0.25%利上げし10年ぶり高水準に 追加引き締め予想

2022年12月06日(火)15時00分

 オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、3.10%とした。10年ぶりの高水準となる。写真はシドニー中心部の中銀本部前で2018年2月撮影(2022年 ロイター/Daniel Munoz)

[シドニー 6日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、3.10%とした。8会合連続の利上げで、政策金利は10年ぶりの高水準となった。

中銀は、政策の道筋は事前に決まっていないが、今後追加の引き締めが必要になるとの見通しを改めて表明。今後の利上げの規模とタイミングについては、データと中銀理事会のインフレ・労働市場見通しに基いて判断すると述べた。

市場は今回の理事会で25bpの利上げが決まるとの予想に傾いていたが、一部で利上げ停止のリスクも指摘されていた。25bpの利上げは3会合連続。

この日の理事会は今年最後で、次回は来年2月の開催となるため、中銀は今年5月以降に実施した計300bpの利上げの影響を見極める時間を得る。

中銀の政策発表後、豪ドルは1豪ドル=0.6735米ドルに上昇。声明が予想したほどハト派的でなかったと受け止められた。

市場は政策金利が来年7月までに約3.6%でピークに達すると予想。中銀発表前の3.5%から若干上昇した。

チャーマーズ財務相は金利決定後の会見で「利上げの影響がこの先出てくる」と指摘し、世界経済の低迷や金利上昇の影響で来年は経済活動が低調になり、成長鈍化が見込まれると述べた。

BISオックスフォード・エコノミクスのマクロ経済予測部門責任者のショーン・ラングケーク氏は「きょうの声明からは、利上げサイクルを終えたという感じはうかがえない。声明のトーンを踏まえ、23年初頭に少なくとも50bpの利上げがあると引き続き予想する」と述べた。

中銀は以前、世界的なリセッションが差し迫っていることから、引き締めをスローダウンさせ、積極的な引き締めが消費支出に及ぼす影響を見極めたいとの考えを示唆していた。また必要に応じてより大幅な利上げを実施したり一定期間金利を据え置く意向も示している。

雇用情勢はなお逼迫している。10月の失業率は50年ぶりの低水準となる3.4%。7─9月の賃金の伸びは13年以降で最も高く、さらなる加速が見込まれる。

一方、これまでの利上げが既に景気を冷やし始めた可能性を示す兆候も出ている。10月の消費者物価指数(CPI)は伸びが鈍化した。ただ、月次の物価統計は光熱費が対象に含まれておらず、第4・四半期CPIは約8%に加速すると予想されている。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国防長官、イラン作戦の目標「変わらず」 議会に追

ワールド

EU首脳会議、ハンガリーがウクライナ融資阻止 オル

ビジネス

中国人民銀、最優遇貸出金利据え置き 10カ月連続

ビジネス

エネ価格高騰、長期化ならインフレ加速・成長鈍化リス
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 ──「成功」が招く自国防衛の弱体化
  • 4
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 5
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 6
    原油高騰よりも米国経済・米株市場の行方を左右する…
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    トランプ暴走の余波で加熱するW杯「ボイコット論」..…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中