ニュース速報

ワールド

ウクライナ亡命のベラルーシ活動家、遺体で発見

2021年08月03日(火)23時53分

8月3日、ウクライナに亡命したベラルーシの活動家が3日早く、ウクライナの首都キエフにある自宅近くの公園で遺体で発見された。遺体発見現場付近で撮影(2021年 ロイター/Gleb Garanich)

[キエフ 3日 ロイター] - ウクライナに亡命したベラルーシの活動家が3日早く、ウクライナの首都キエフにある自宅近くの公園で遺体で発見された。ウクライナの警察は殺人事件として捜査を開始した。

亡くなったのは、迫害を逃れてきたベラルーシ人を支援する組織「ウクライナのベラルーシの家(BUD)」のリーダーを務めていたビタリー・シショフ氏。キエフを拠点に活動を続けていたが、今月2日、ジョギングから帰宅しないとパートナーが警察に通報していた。

シショフ氏は首を吊った状態で発見されており、ウクライナ警察は、犯人が自殺を装った可能性もあるとみて、殺人容疑で捜査を進めている。

BUDによると、シショフ氏はベラルーシで反政府抗議デモに参加後、昨年、ベラルーシを脱出。それ以降、常に監視されていると感じていたという。

ベラルーシでは、昨年の大統領選を巡り抗議デモが発生。ルカシェンコ大統領が弾圧を強化しており、ベラルーシを脱出し、ウクライナ、ポーランド、リトアニアに亡命する人が少なくない。

ウェブサイトによると、BUDは、ベラルーシを脱出してきた人々に宿泊先や仕事を紹介したり、法的な助言を行っている。

BUDは「われわれは、地元の関係者やベラルーシ市民から、誘拐や殺害など、さまざまな挑発行為を受ける恐れがあると、注意を受けていた。ビタリーは、平然とユーモアを交えて聞き流していた」との声明を発表した。

*カテゴリーを追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国、米に懸念表明へ 半導体装置の特例措置撤回観測

ワールド

米がイラン核施設攻撃、和平迫るトランプ氏 イスラエ

ワールド

米がイラン核施設攻撃、和平迫るトランプ氏 イスラエ

ワールド

フーシ派、米のイラン攻撃への対応「時間の問題」
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 2
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    イランとイスラエルの戦争、米国より中国の「ダメー…
  • 6
    【クイズ】次のうち、中国の資金援助を受けていない…
  • 7
    ジョージ王子が「王室流エチケット」を伝授する姿が…
  • 8
    中国人ジャーナリストが日本のホームレスを3年間取材…
  • 9
    イギリスを悩ます「安楽死」法の重さ
  • 10
    ブタと盲目のチワワに芽生えた「やさしい絆」にSNSが…
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 7
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 10
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中