ニュース速報

ワールド

米9州で先週の新型コロナ感染者が過去最多、気温低下で

2020年10月05日(月)08時06分

 10月4日、米国の中西部と西部を中心とする9州で先週1週間の新型コロナウイルス新規感染者が過去最多を記録した。季節の変化による気温低下で屋内の活動が増えていることが一因とみられる。2日、同州ミルウォーキーで撮影(2020年 ロイター/Alex Wroblewski)

[4日 ロイター] - 米国の中西部と西部を中心とする9州で先週1週間の新型コロナウイルス新規感染者が過去最多を記録した。季節の変化による気温低下で屋内の活動が増えていることが一因とみられる。

ロイターの分析によると、このうち、ケンタッキー、ミネソタ、モンタナ、ウィスコンシンの4州では3日の新規感染者が1日当たりの過去最多となった。同日の全米の新規感染者数は約4万9000人と、土曜日としては数週間ぶりの高水準だった。

週間の新規感染者が過去最多だったのは他にカンザス、ネブラスカ、ニューハンプシャー、サウスダコタ、ワイオミング。

過去2週間で感染者が大幅に増えていないのはニューヨークを含む18州だけだった。だが、ニューヨーク市のデブラシオ市長は4日、9つの地区で必要不可欠な業種を除く事業所と学校を閉鎖する考えを示した。再度の都市封鎖には州知事の承認が必要。

公衆衛生の専門家は気温低下で屋内の活動が増えれば感染拡大につながる可能性があると指摘してきた。中西部の日中の最高気温は10度かそれをやや上回る程度。

ウィスコンシン選出のロン・ジョンソン上院議員は、トランプ大統領がコロナ感染を発表して以降にコロナ検査で陽性反応が出た複数の共和党有力議員の1人。

全米のコロナ感染者は足元で1日当たり4万2600人のペースで増えており、死者数の平均は700人に上っている。9月半ば時点では1日当たりの新規感染者の平均は3万5000人、死者は800人だった。

ケンタッキーは数週間ぶりに新規感染者が過去最多となった。州の公衆衛生の専門家は理由をはっきりと特定できていないが、コロナ感染予防疲れや教育機関の授業再開を挙げている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国万科、債権者が社債償還延期を拒否 デフォルトリ

ワールド

トランプ氏、経済政策が中間選挙勝利につながるか確信

ビジネス

雇用統計やCPIに注目、年末控えボラティリティー上

ワールド

米ブラウン大学で銃撃、2人死亡・9人負傷 容疑者逃
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 5
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中