ニュース速報

ワールド

世界のコロナ死者100万人突破、3カ月で倍増 米印ブラジルで拡大

2020年09月30日(水)00時07分

 9月29日 ロイターの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染症による死者が29日、100万人を突破した。写真は8月26日、米テキサス州ヒューストンで撮影(2020年/Callaghan O'Hare)

[29日 ロイター] - ロイターの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染症による死者が29日、100万人を突破した。死者の数は3カ月で2倍に増えた。米国、ブラジル、インドで増加が顕著になっている。

国連のグテレス事務総長は声明で「世界は苦渋の節目に達した」と述べた。

9月の平均死者数に基づくと、世界で24時間に5400人以上が新型コロナで死亡していることになる。これは1時間当たり226人、16秒で1人のペースに相当する。

死者の数は米国とブラジル、インドで全体の約45%、中南米が3分の1以上を占めている。

米国では28日時点で、累計死者は20万5000人超、感染者は718万人で、ともに世界最多。

インドでは9月初旬以降、1日当たりの新規感染者数が平均8万7500人と、1日当たりの増加数は世界最多となっている。現在の増加ペースが継続すれば、感染者数は年末までに米国を上回る見通し。

一方、感染者数は急増しているものの、インドでのコロナ感染症による死者は9万6000人強と、米国とブラジルを大幅に下回る。

欧州での死者は世界全体の約25%を占める。

ロイターの集計によると、フランスでは1日当たりの新規感染者数が平均1万人強、スペインでは約1万1000人となっている。

イタリア政府当局者によると、欧州諸国でコロナ感染が再拡大する中、イタリアでは来月半ばに失効する非常事態宣言を延長する公算が大きい。

イタリアは一時、欧州のコロナ感染の震源地となったものの、厳格な制限措置が奏功し、感染状況は夏にかけて収束。しかし、感染者数はこの1カ月で増加傾向にあり、過去7日の1日当たりの新規感染者数は平均1694人。

スペイン政府はこの日、コロナ禍を受けた一時帰休者向け支援措置を来年1月末まで延長することを決定した。6月半ばのロックダウン(都市封鎖)措置解除に伴い、多くが職場に復帰したものの、依然75万人が9月時点で支援措置を受けている。

また、学校再開に伴い感染者数が増加しているロシアの首都モスクワでは、ソビャニン市長が学校の休暇を1週間延長し、10月5─18日までの2週間とする方針を発表し、保護者に子どもを自宅にとどまらせるよう指示した。

ロシアのコロナ感染者数は累計116万7800人強と、世界で4番目に多い。死者は2万人超。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

キンバリークラーク、「タイレノール」メーカーを40

ビジネス

12月FOMC「ライブ会合」、幅広いデータに基づき

ビジネス

10月米ISM製造業景気指数、8カ月連続50割れ 

ビジネス

次回FOMCまで指標注視、先週の利下げ支持=米SF
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    【HTV-X】7つのキーワードで知る、日本製新型宇宙ス…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中