ニュース速報

ワールド

バイデン氏、トランプ氏のデモ対応批判 「憎しみの炎あおる」

2020年06月03日(水)02時51分

11月の米大統領選で民主党候補指名を確実にしたバイデン前副大統領は2日、国内で激化する黒人男性暴行死を巡る抗議デモを受け、トランプ大統領の対応を強く非難した(2019年 ロイター/JOSHUA ROBERTS)

[フィラデルフィア 2日 ロイター] - 11月の米大統領選で民主党候補指名を確実にしたバイデン前副大統領は2日、国内で激化する黒人男性暴行死を巡る抗議デモを受け、トランプ大統領の対応を強く非難し、自身は米国における人種の分裂を癒やすことにコミットすると強調した。

バイデン氏はフィラデルフィアで演説し、「米国は指導者を強く求めている。団結を可能とする指導者だ」と語った。

抗議デモの引き金になった黒人男性ジョージ・フロイドさんの暴行死事件については、人種差別への対処を促す「警鐘」とし、「これまでと同じように目を背け何もしなくても良いと考えてこの瞬間を立ち去ることはできない」と強調した。

さらに、バイデン氏はトランプ大統領の対応を引き合いに出し、自身は「恐怖心や分裂を駆け引きすることも、憎しみの炎をあおることもしない」と言明した。

トランプ大統領は前日、抗議デモが一部で暴力や略奪、放火などに発展していることを「国内テロ」と批判し、軍を投入するとけん制。また、バイデン氏の演説に先立ち、ツイッターへの投稿で「圧倒的な勢力。支配」によって首都ワシントンDCなどでの抗議デモは比較的落ち着いていたと自負した。

大統領選に向けたトランプ陣営幹部のカトリーナ・ピアソン氏はバイデン氏の演説について「米国の混乱を大統領選に利用する露骨な政治的打算」と対抗した。

バイデン氏は新型コロナウイルス流行が始まった3月中旬以降外出を自粛し、自宅から選挙戦を展開しており、この日は約2カ月半ぶりの主要演説となった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

お知らせ=重複記事を削除します

ビジネス

高市首相、18日に植田日銀総裁と会談 午後3時半か

ワールド

EU、ウクライナ支援で3案提示 欧州委員長「組み合

ワールド

ポーランド鉄道爆破、前例のない破壊行為 首相が非難
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 5
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 8
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中