ニュース速報

ワールド

米国内の新型ウイルス感染拡大に備えを、CDCが警鐘

2020年02月26日(水)07時45分

米疾病対策センター(CDC)は25日、新型コロナウイルスの感染が中国外に広がっていることを踏まえ、米国内での感染拡大に備えるよう警戒を促した。写真はCDC国立予防接種・呼吸器疾患センター(NCIRD)のナンシー・メソニエ所長。1月撮影(2020年 ロイター/Amanda Voisard)

[ワシントン/シカゴ 25日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は25日、新型コロナウイルスの感染が中国外に広がっていることを踏まえ、米国内での感染拡大に備えるよう警戒を促した。

CDC国立予防接種・呼吸器疾患センター(NCIRD)のナンシー・メソニエ所長は「他国での感染拡大に関する過去の週間データを受け、われわれの懸念は深まり、米国で地域感染が発生するという観測が高まった」と述べた。

現時点で不明なのは感染拡大が始まる時期、さらにどの程度深刻な流行になるかで、「日常生活に深刻な混乱が生じる可能性がある」と警鐘を鳴らし、企業や学校、家庭に対し、感染拡大による影響を踏まえた話し合いを始めるよう促した。

また、CDCのアン・シュチャット首席副所長は電話会議で、米国では差し迫ったリスクは低いものの、海外での現況はパンデミック(世界的な大流行)になる見通しを示していると指摘。「起きるかどうかという問題ではなく、いつ、どれほど多くの人が感染するかが問題だ」と語った。

これとは別に、アザー厚生長官も、新型コロナウイルスの米国内の感染が今後増えるとの見方を示し、議会に25億ドル規模の対策費を要請したと明らかにした。

アザー長官は上院の歳出小委員会を前に「米国民に対するリスクは依然として低いが、アジア以外を含め多くの国で地域的な感染が発生しており、非常に懸念される」と指摘。特にイタリアやイランでの感染拡大が心配だと述べた。

その上で「国内での感染拡大の緩和に向けた準備を進めるため、州や自治体、民間部門と緊密に協力している」と話した。

さらに、追加の財政措置は新型ウイルスの監視システム強化に役立ち、州や地方政府を支援するほか、ワクチンや治療法の開発、医療用マスクなどの備蓄拡大につながるとした。

米ホワイトハウスは24日、新型コロナウイルス対策として25億ドルの補正予算案を議会に提出すると明らかにした。

世界や米国の株式市場は25日、新型ウイルスの流行により世界経済が打撃を受けるとの懸念から前日に続く大幅下落となった。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は25日、新型ウイルスの世界的な感染拡大に起因するいかなる阻害要因にも米経済は耐えられるとの認識を示した。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ブラジルのドゥリガン新財務相、前任者の政策継続へ 

ビジネス

ブラックストーンの主力プライベートクレジット・ファ

ワールド

ブラジルのアダジ財務相、サンパウロ州知事選出馬を正

ワールド

プーチン氏、イラン暦新年に指導者に祝意 「ロシアは
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記者に、イスラエル機がミサイル発射(レバノン)
  • 3
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 4
    スウェーデン次期女王ヴィクトリア皇太子、陸軍訓練…
  • 5
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    「胸元を強調しすぎ...」 米セレブ、「目のやり場に…
  • 8
    人気セレブの「問題ビデオ」拡散を受け、出演する米…
  • 9
    「筋力の正体」は筋肉ではない...ストロングマンが語…
  • 10
    BTSカムバック公演で光化門に26万人、ソウル中心部の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中