独インフレ率、3月は前年比2.8%に伸び加速 イラン戦争でエネ急騰
ドイツ・ベルリンで2023年12月撮影。REUTERS/Lisi Niesner/File Photo
Maria Martinez
[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が30日発表した3月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比2.8%上昇し、アナリスト予想と一致した。イラン戦争を背景としたエネルギー価格急騰により、伸びが前月の2.0%から加速する中、エコノミストらはさらに上昇するとの見方を示している。
変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は前年比2.5%上昇と、伸びは前月から横ばいだった。
一方、エネルギー価格は前年同月比7.2%上昇と、2023年12月以来初めての上昇となった。
コメルツバンクのシニアエコノミスト、ラルフ・ソルベーン氏は「現時点では、イラン紛争は他の物価には影響を与えていないようだ」と指摘。ただ、戦争が長引き、エネルギーやその他の原材料が高騰したり不足したりすれば、企業調査が既に示唆しているように、基調インフレも上昇する可能性が高まるとの見方を示した。
欧州経済センター(ZEW)のエコノミスト、フリードリヒ・ハイネマン氏は「このインフレ上昇はほんの始まりに過ぎない」とし、ドイツはイラン戦争開始前からサービス業における持続的なインフレに悩まされていたと指摘。この組み合わせにより、ドイツのインフレ率は今後急速に3%を超える水準になるとの見方を示した。
欧州中央銀行(ECB)当局者らは、エネルギー価格の上昇が他の財(モノ)やサービスの価格に波及するのを防ぐために、利上げを行う必要があるか、またどのような状況で行うべきか見極めようとしている。
金融市場は現在、ECBが年内に3回の利上げを実施するとみており、最初の利上げは4月または6月の理事会になると予想している。





