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原油高騰でインフレ巡るECBの見解は変わらず=仏中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は23日、原油と燃料価格の高騰について、2025年までにインフレ率を2%に戻すというECBの目標を変えることはないと述べた。パリで2021年10月撮影(2023年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
[パリ 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は23日、原油と燃料価格の高騰について、2025年までにインフレ率を2%に戻すというECBの目標を変えることはないと述べた。
フランスのラジオで「ガソリンの消費は消費全体の約5%で、インフレ全体のごく一部だ」と語った。
サウジアラビアとロシアが原油の減産延長を表明して供給不足が懸念される中、北海ブレント先物は1バレル=100ドル付近で推移している。
ビルロワドガロー氏は、現在のエネルギー価格の上昇は、ウクライナ戦争開始直後のような広範なものではなく、原油価格の上昇はディスインフレ傾向への脅威ではなくなっていると指摘した。
その上で「われわれの見通しとコミットメントは、25年までにインフレ率を2%に近づけることだ」と強調した。
現在のECBの政策金利については、適切な水準にあると繰り返し、「インフレのピークは過ぎ、基調的なインフレは反転しているようにさえみえる。さらに金利を引き上げるよりも忍耐が重要だ」と述べた。