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独シーメンス、10―12月期は主要部門利益が予想上回る

2月8日、ドイツの機械大手シーメンスが発表した第1・四半期(昨年10―12月)決算は、インダストリアル部門の利益が27億ユーロ(29億ドル)と、アナリスト予想平均の25億ユーロを上回った。写真はシーメンスのロゴ。スイスのツークで2021年12月撮影(2023年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[チューリヒ 8日 ロイター] - ドイツの機械大手シーメンスが8日発表した第1・四半期(昨年10―12月)決算は、インダストリアル部門の利益が27億ユーロ(29億ドル)と、アナリスト予想平均の25億ユーロを上回った。
ローランド・ブッシュ最高経営責任者(CEO)は、1020億ユーロと過去最高水準に積み上がった受注残の処理により、本年度はこれまでで最強のスタートを切ったと説明した。昨年は顧客がサプライチェーン(供給網)の混乱を回避するために発注を前倒しし、他の工業企業と同じくシーメンスも受注が急増していた。
第1・四半期の売上高は前年同期比8%増の181億ユーロで、アナリストの予想通りだった。株主帰属純利益は14億8000万ユーロに減少したが、これも予想に沿った水準。
同社は2023年度(23年9月まで)の通年売上高見通しを、従来の6―9%増から7―10%増に上方修正。1株当たり基本利益見通しも8.70―9.20ユーロから8.90―9.40ユーロに引き上げた。