ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(8日)

2023年02月09日(木)04時22分

[8日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。FTSE100種指数は一時7934.30と、取引時間中の過去最高値を更新した。石油大手のBPが買い進まれて相場を押し上げたほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言が予想よりタカ派的でなかったことも投資家の買い安心感につながった。

中型株で構成するFTSE250種指数は0.57%高。BPは3.3%続伸し、3年超ぶりの高値を付けた。前日発表した2022年通期決算で利益が過去最高を更新したことが引き続き材料視された。

9日に四半期決算の発表を控えている英製薬のアストラゼネカは1.6%高。

株式市場は、パウエル氏が23年は「インフレが大幅に鈍化する」との見通しを7日表明したのを手がかりに上昇した。パウエル氏は堅調な経済がインフレ抑制の進展を脅かす場合、想定より政策金利を引き上げる必要があるかもしれないとの認識も示した。

投資家は、10日に発表される英国の昨年12月の国内総生産(GDP)に注目している。市場は前月比0.3%減を予想しているが、22年第4・四半期はテクニカルな景気後退を回避できた可能性がある。

包装資材のスマーフィット・カッパは3.3%下落。22年の商品販売量が、好調だった前年より2%弱減り、ドイツと英国での業績は予想を下回ったと発表したことが嫌気された。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。FRBのパウエル議長の7日の発言内容に加え、エネルギーや化学関連企業の決算内容が好感されて買い注文が優勢となった。

パウエル議長は米国で「ディスインフレ(インフレ鈍化)」が進んでいると改めて表明。非常に好調な内容だった1月の雇用統計の発表後に警戒されていたほどタカ派的ではないと市場は受け止めた。

ハーグリーブス・ランズダウンの市場アナリスト、スザンナ・ストリーター氏は「投資家は現在、最新の雇用統計への懸念よりもパウエル氏がディスインフレの進行を認めたことに注目しているようだ」との見方を示した。

STOXX欧州600種石油・ガス株指数は1.66%上昇。フィンランドの石油精製会社ネステが10.6%、ノルウェーの石油大手エクイノールが6.8%それぞれ上げた。2022年第4・四半期の好決算が材料視された。

化学株指数も1.18%上げた。オランダの塗料メーカー、アクゾ・ノーベルが1.0%高。原材料コストが低下すると見込んでいるのが材料視された。ノルウェーの肥料大手ヤラ・インターナショナルは3.4%上昇。四半期利益が予想を上回ったのが好感された。

デンマークの宝飾品製造パンドラは10.6%高。第4・四半期決算で業績が予想を上回ったのが買い材料となった。

<ユーロ圏債券> 短期債利回りが上昇した。欧州中央銀行(ECB)が7日、ユーロ圏の各国政府が中銀に預ける資金に支払う金利の上限利率を引き下げると発表したことが影響した。

ドイツ2年債利回りは取引開始直後に11ベーシスポイント(bp)上昇し2.725%と1月2日以来の高水準を付けた。終盤は9.5bp上昇の2.708%。

イタリア2年債利回りは4日連続で上昇。終盤は6bp上昇の3.254%だった。

ECBは昨年9月、ECBの量的緩和策の一環である国債買い入れによって高格付けの国債が不足気味になる中、公的資金が国債市場に大量に流入するのを防ぐため、公的機関の中銀預金に対し金利を付与。ECBが上限を再び0%にするのではなく、ユーロ短期金利(ESTR)より20ベーシスポイント(bp)低い水準への引き下げにとどめたことは、中銀預金からの資金移動を一度ではなく段階的にする狙いがある。

短期金利の期待値の変化を反映しにくい10年債利回りは上昇が緩やかだった。

ドイツ10年債利回りは5.5bp上昇の2.36%、イタリア10年債利回りは3bp上昇の4.24%だった。

ドイツ2・10年債の利回り格差はマイナス33bp。前日はマイナス34.5bpだった。

ドイツの超短期債利回りは急上昇。5月に満期を迎える3カ月物利回りは2bp上昇し2.50%と2008年後半以来の高水準となった。3カ月物利回りが年初来で約60bp上昇しているのに対し、ドイツ2年債利回りは4bp低下している。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.0732 1.0757

ドル/円 131.26 130.88

ユーロ/円 140.90 140.80

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 459.46 +1.27 +0.28 458.19

FTSEユーロファースト300種 1809.91 +3.58 +0.20 1806.33

ユーロSTOXX50種 4209.15 -0.16 0.00 4209.31

FTSE100種 7885.17 +20.46 +0.26 7864.71

クセトラDAX 15412.05 +91.17 +0.60 15320.88

CAC40種 7119.83 -12.52 -0.18 7132.35

<金現物> 午後 コード

値決め 1872.65

<金利・債券>

米東部時間13時50分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 97.33 0.00 97.33

独連邦債2年物 105.66 -0.16 105.82

独連邦債5年物 117.00 -0.29 117.29

独連邦債10年物 136.02 -0.68 136.70

独連邦債30年物 141.52 -1.40 142.92

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 2.703 +0.096 2.631

独連邦債5年物 2.352 +0.056 2.314

独連邦債10年物 2.351 +0.058 2.306

独連邦債30年物 2.320 +0.052 2.211

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

金正恩氏の娘は後継者、「信頼できる情報」が示唆と韓

ワールド

ウクライナ、南東部と東部の前線で480平方キロ奪還

ビジネス

マツダ、中東向け生産を5月も停止 欧米向け拡大で生

ビジネス

インタビュー:政策株売却で変わる株主構成、対話支援
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 2
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 3
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「攻撃的知能」を解剖する
  • 4
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 5
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 6
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 7
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 7
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 8
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中