ニュース速報

ビジネス

米産金ニューモント、豪ニュークレストに169億ドルの買収案提示

2023年02月06日(月)13時56分

米産金大手ニューモントは、 オーストラリアの同業ニュークレスト・マイニングに対して169億ドル相当の買収案を提示したことを明らかにした。写真は2021年11月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[メルボルン 6日 ロイター] - 米産金大手ニューモントは、 オーストラリアの同業ニュークレスト・マイニングに対して169億ドル相当の買収案を提示したことを明らかにした。一方、投資家やアナリストの間からは、提示額が低すぎるとの声も聞かれる。

ニュークレストは昨年12月、サンディープ・ビスワス最高経営責任者(CEO)の退任を発表。社内外で後任探しを続けている。金利は世界的に今年中にピークを付け、低下に転じると予想されており、金の先行きの価格にとっては追い風となる。

ニュークレストは当局への文書で、買収提案の内容を検討しているとした。関係筋によると、株主からは買収額引き上げを望む声が上がっているという。

ニュークレスト株は一時14.4%高の25.60豪ドルと、2022年5月以来の高値を付けた。これは買収提示額の1株当たり27.16ドルを下回っており、投資家が買収が成立するのか懐疑的に見ていることを示唆している。

ニュークレストの株主は、保有する株式1株につきニューモントの株式0.380株を受け取る。買収価格は、ニュークレストの直近の終値(22.450豪ドル)を約21%上回る。

これは対価が不十分だとしてニュークレストが拒否した従来の提案(保有株式1株当たりニューモント株0.363株)を4.7%引き上げた形だという。

モーニングスターのアナリスト、ジョン・ミルズ氏は、ニュークレストの価値を1株当たり31豪ドル程度と見ており、プレミアムの水準は通常の30%を下回っているとしている。

アルゴ・インベストメンツの上級投資役員アンディ・フォルスター氏は、ニュークレストの豪カディア金鉱や北米での事業拡大を考慮すると、この取引はニューモントにとって魅力的と話す。「ニュークレストは現在、トップの交代で揺れており、タイミングも良い」と指摘した。

*ニューモントが買収提案を確認したという部分を盛り込み情報を更新しました。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ債務管理局長、IMF新支援「数週間以内に

ワールド

南ア大統領、国営電力会社エスコムの分割推進を表明

ワールド

米、中東に空母追加派遣へ イラン情勢緊迫化で=メデ

ビジネス

キリンHD、今期5.7%増益見通し ヘルスサイエン
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 7
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 8
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 9
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 8
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中