ニュース速報

ビジネス

ジップエアがLA線開設、米本土へはLCC初 旅客需要取り込み

2021年11月12日(金)13時29分

ZIPAIR Tokyo President Shingo Nishida poses for a photograph during a news conference in Tokyo, Japan March 8, 2019. REUTERS/Maki Shiraki - RC182FF249D0

[東京 12日 ロイター] - 日本航空(JAL)傘下の格安航空会社(LCC)ジップエア・トーキョー(千葉県成田市)は12日、成田─ロサンゼルス線を12月25日に就航すると発表した。LCCがアジアと北米本土の都市を結ぶのは初めて。ワクチン接種の進展や入国制限緩和などで動き出した旅客需要をいち早く取り込むのが狙い。今後も需要動向を探りながら、西海岸の他都市への就航も検討する。

新型コロナウイルス禍で国際線旅客需要の低迷が続く中、従来型の旅客サービスを提供するJALブランドの「フルサービスキャリア(FSC)」は厳しい状況にある。感染が収束しても、これまで収益の柱だったビジネス需要はコロナ前の水準には戻らないと判断。価格志向の強い顧客層による観光需要や友人・親族への訪問需要などから回復すると見込んだ。

週3日往復し、運賃は2万7500円から。ジップエアの西田真吾社長は会見で、運賃水準はFSCの半額程度を目指し、横になれるフルフラットシートなら「FSCの4分の1くらいの価格で提供できる」と述べた。

ロサンゼルスはアジアと日本の人流・物流の一大拠点で、在留邦人も多い。満席でなかったとしても運航は続け、需要が旺盛な貨物で下支えする考えだ。

ジップエアは2018年に設立。昨年に初の旅客便となる仁川(ソウル)線を開設し、バンコク、ホノルル、シンガポール線も現在就航している。一般的なLCCはアジアなどへの短距離路線が中心だが、同社は将来的には欧米都市を結ぶ中・長距離運航を目指し、これまで路線を拡充してきた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、11月から中国に100%の追加関税 トランプ氏

ワールド

アングル:中国自動運転企業が欧州へ進出加速 競争激

ビジネス

再送米ミシガン大消費者信頼感、10月速報値ほぼ横ば

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、対中関税巡る懸念再燃 週間
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 2
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル賞の部門はどれ?
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 5
    あなたは何型に当てはまる?「5つの睡眠タイプ」で記…
  • 6
    史上最大級の航空ミステリー、太平洋上で消息を絶っ…
  • 7
    森でクマに襲われた60歳男性が死亡...現場映像に戦慄…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    いよいよ現実のものになった、AIが人間の雇用を奪う…
  • 10
    【クイズ】ノーベル賞を「最年少で」受賞したのは誰?
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 3
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 4
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 5
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 6
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 7
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 8
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    更年期を快適に──筋トレで得られる心と体の4大効果
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中