ニュース速報

ビジネス

NY市場サマリー(8日)米国株最高値更新、ドル下落、利回り上昇

2021年11月09日(火)07時30分

[8日 ロイター] -

<為替> ニューヨーク外為市場ではドルが下落。週内に発表される米インフレ指標や米連邦準備理事会(FRB)当局者による一連の発言が注目される。

ドルは先週末、予想を上回る米雇用統計を受け、15カ月ぶり高値を付けていた。

8日はFRB当局者の発言が相次ぎ、金利政策を巡る議論に焦点が当てられた。クラリダFRB副議長は、FRBが「利上げを検討するにはまだ程遠い」としながらも、自身の経済通しが正しければ、「フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標引き上げの条件は2022年末までに達成される可能性がある」と指摘した。

セントルイス地区連銀のブラード総裁は、FRBが22年半ばをめどにテーパリングを終了し、年末までに2回の利上げを実施するという見通しを示した。

投資家の関心は10日発表される米消費者物価指数(CPI)に向けられている。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では、米債利回りが上昇した。米下院で5日に1兆ドル規模のインフラ投資法案が可決されたことや、低調な結果に終わった3年債入札に反応した。

終盤の取引で、指標10年債利回りは4.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.4984%。先週末は市場予想を上回る米雇用統計を受け、9月24日以来の低水準となる1.436%を付けていた。

ブリン・マワー・トラストのアナリスト、ジム・バーンズ氏は「先週末の利回り低下は幾分行き過ぎかつ急激で、相場は均衡を見いだそうとしている」と述べた。

米財務省が実施した560億ドルの3年債入札について、バーンズ氏とBMOのストラテジスト、ベン・ジェフリー氏は、需要は低調だったと指摘した。

3年債入札後、10年債利回りは一時1.5037%まで上昇後、上げ幅を縮小した。BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略主任イアン・リンジェン氏は、10年債利回りが1.5%を下回って推移していることについて、米連邦準備理事会(FRB)のタカ派スタンスへのシフトや成長・インフレ期待の緩和を反映していると指摘した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は小幅高で取引を終えた。インフラ投資法案の可決を好感し、序盤に値を上げたが、テスラ株の下げが重しとなり終盤に上げ幅を縮小した。

ただ、S&P総合500種とナスダック総合は8営業日連続で終値での最高値を更新。ダウ工業株30種も2営業日連続で最高値で引けた。

テスラはマスク最高経営責任者(CEO)がツイッター上での投票を受けて保有するテスラ株の約1割を売却するとしたことを受けて4.9%下落。マスクCEOは7日、ツイッターのユーザーが売却案を承認すれば持ち株の1割を処分するとツイート。投票には350万人以上が参加し、57.9%が売却を支持した。

この日は景気動向に敏感なシクリカル銘柄や半導体株が上げを主導。フィラデルフィア半導体指数も最高値で引けた。

バイデン政権の看板政策の一つである1兆ドル規模のインフラ投資法案が議会を通過したことを受け、工業株や素材株も買われた。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでドルの軟化を背景に、3営業日続伸した。

外国為替市場では対ユーロでドルが軟化し、ドル建てで取引される金の割安感につながり、買いが優勢となった。また、インフレの高止まりを受けた、インフレヘッジとしての金の需要の高まりも相場の支援材料。今週発表される米インフレ指標に、投資家の関心が集まっている。

ただ、この日は米主要経済指標など決め手となる材料がなく、全体的に小幅な値動きとなった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、世界的な景気回復期待の高まりによる需給引き締まり観測を支えに続伸した。

バイデン米大統領の政策の柱である約1兆ドル規模のインフラ投資法案が可決。景気回復期待から、原油の買い地合いが継続した。また、米政府がワクチン接種済みを条件に外国人観光客の入国制限を撤廃し、各国でも同様の規制緩和が進行。ジェット燃料需要が世界的に高まるとの観測も相場の下支えとなった。

この日は外国為替市場では対ユーロでドル安が進行し、ドル建ての商品である原油の割安感につながったことも原油の支援材料。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 113.22/113.25

始値 113.48

高値 113.48

安値 113.09

ユーロ/ドル NY終値 1.1586/1.1590

始値 1.1570

高値 1.1594

安値 1.1565

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 102*16.00 1.8898%

前営業日終値 102*19.00 1.8860%

17時05分 97*25.50 1.4932%

10年債(指標銘柄)

前営業日終値 98*05.00 1.4530%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.50 1.1218%

前営業日終値 100*11.00 1.0540%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*27.50 0.4466%

前営業日終値 99*30.50 0.3990%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 36432.22 +104.27 +0.29

前営業日終値 36327.95

ナスダック総合 15982.36 +10.77 +0.07

前営業日終値 15971.59

S&P総合500種 4701.70 +4.17 +0.09

前営業日終値 4697.53

COMEX金 12月限 1828.0 +11.2

前営業日終値 1816.8

COMEX銀 12月限 2454.2 +38.5

前営業日終値 2415.7

北海ブレント 1月限 83.43 +0.69

前営業日終値 82.74

米WTI先物 12月限 81.93 +0.66

前営業日終値 81.27

CRB商品指数 235.5520 +0.5477

前営業日終値 235.0043

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:トランプ政権、気候変動の「人為的要因」削除 

ビジネス

アングル:機内WiFiは必需品か、マスク氏とライア

ワールド

〔情報BOX〕-次期FRB議長指名のウォーシュ氏、

ビジネス

次期FRB議長にウォーシュ氏指名、トランプ氏「利下
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 2
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵士供給に悩むロシアが行う「外道行為」の実態
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 5
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 6
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 7
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 8
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 9
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中