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米株はS&Pとダウ下落、失業保険申請増加が重し

2020年11月26日(木)07時19分

11月25日、米国株式市場はS&P総合500種とダウ工業株30種が前日に付けた終値での最高値から下落。ニューヨーク証券取引所で24日撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とダウ工業株30種が前日に付けた終値での最高値から下落。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う新たなロックダウン(都市封鎖)を背景にレイオフが増加し、投資家のリスク志向が後退した。

今週初めに上昇を主導したシクリカル(景気循環)株や、小型株が売られた。

一方、コロナ禍でも好調なIT(情報技術)関連セクターの大型株に支援され、ナスダック総合はプラス圏を維持した。

インバーネス・カウンセルのチーフ投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「きょうは再びバリュー株からグロース(成長)株にシフトした。ウイルスとワクチンのせめぎ合いだ」と指摘。「ワクチンはかなり早期に配布が開始される見込みであるものの、ウイルスはすぐには消えず、景気改善が後ずれするという現実が意識された」と語った。

米労働省が25日に発表した11月21日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は77万8000件と、2週連続で増加。新型コロナ感染再拡大や一連の制限措置を背景にレイオフが増加し、労働市場の回復を阻害している可能性を示唆した。

ただ、ワクチン開発の進展や米大統領選を巡る不透明感の後退を背景に主要株価指数は終値ベースでの最高値を更新しており、S&P500は11月としてはこれまでで最も良好なパフォーマンスを記録する見通しだ。

市場関係者は、米株市場に依然として上昇余地があるとみている。ロイターが最近実施したアナリスト調査によると、S&P500は2021年末までに9%上昇する見通し。同指数は新型コロナ感染拡大を受けた3月の急落以降約66%、年初来では約12%上昇している。

この日は、S&Pの主要11セクターでは7セクターが下落。エネルギー株の下げが最もきつかった。景気動向に敏感な銀行株も売られた。

前日に時価総額が5000億ドルを突破した電気自動車(EV)大手テスラは3.4%高。約9500台のリコールを発表したにもかかわらず、株価の上昇が続いた。

また、中国・上海市当局への提出文書によると、同社は来年に中国でEV用充電器の生産を開始する計画だ。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.24対1の比率で上回った。ナスダックでは1.01対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は107億6000万株。直近20営業日の平均は111億7000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 29872.47 -173.77 -0.58 30058.8 30058. 29806.

7 87 25

前営業日終値 30046.24

ナスダック総合 12094.40 +57.08 +0.47 12053.8 12114. 12020.

9 77 95

前営業日終値 12036.79

S&P総合500種 3629.68 -5.73 -0.16 3635.50 3635.5 3617.7

0 6

前営業日終値 3635.41

ダウ輸送株20種 12621.42 -93.96 -0.74

ダウ公共株15種 880.98 -1.64 -0.19

フィラデルフィア半導体 2600.24 -8.77 -0.34

VIX指数 21.18 -0.46 -2.13

S&P一般消費財 1277.27 +7.34 +0.58

S&P素材 447.76 -4.89 -1.08

S&P工業 750.40 -5.90 -0.78

S&P主要消費財 687.22 -0.58 -0.08

S&P金融 473.50 -1.96 -0.41

S&P不動産 228.17 +0.49 +0.22

S&Pエネルギー 293.66 -7.29 -2.42

S&Pヘルスケア 1260.66 -5.35 -0.42

S&P通信サービス 215.65 -0.52 -0.24

S&P情報技術 2142.99 +4.80 +0.22

S&P公益事業 325.60 +0.39 +0.12

NYSE出来高 9.50億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 26310 - 70 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 26305 - 75 大阪比

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

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