ニュース速報

ビジネス

米株続伸、エネルギー・金融株などに安値拾いの買い

2020年09月29日(火)06時10分

米国株式市場は続伸。新型コロナウイルス禍による景気低迷の打撃を受けていたセクターに安値拾いの買いが入り、エネルギー株や金融株がこの日の上昇を主導した。ニューヨーク証券取引所で5月撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[28日 ロイター] - 米国株式市場は続伸。新型コロナウイルス禍による景気低迷の打撃を受けていたセクターに安値拾いの買いが入り、エネルギー株<.SPNY>や金融株<.SPSY>がこの日の上昇を主導した。

インバーネス・カウンセルのチーフ投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は、エネルギーと金融株が上昇を主導したと指摘しつつも、「上昇は全セクターに広がり、非常に均衡の取れた動きだった」と述べた。

主要株価3指数はこの日上昇したものの、9月月間としては3月以来初めて下落する見通し。グリスキー氏は「今月は低調だったこともあり、一部リバランスの動きが出ている可能性がある」と述べた。

9月は下落が見込まれる半面、第2および第3・四半期の2四半期としては、ナスダックが2000年以来、S&Pは09年以来の好成績を達成するとみられる。

この日は、アップルとアマゾン・ドット・コムが買われ、ナスダックとS&P押し上げに寄与した。

アメリカン航空グループは3.8%高。先週末に55億ドルの政府融資枠を取り付けたと発表したことが引き続き材料視された。

ボーイングも6.4%高。米連邦航空局(FAA)のディクソン長官は自らが今週、ボーイングの「737MAX」の試験飛行を行う計画を明らかにしており、注目されている。

S&P1500航空株<.SPCOMHOME>は4.1%上昇した。

配車大手ウーバー・テクノロジーズは3.2%高。英ロンドン市の営業許可回復を求めた裁判で勝訴したことが好感された。

また、民主党のペロシ下院議長は、ムニューシン財務長官と同日、コロナ経済対策を巡る協議を継続する見通しと語り、暗礁に乗り上げている交渉が進展する可能性を示唆した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を5.27対1の比率で上回った。ナスダックでは3.25対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は87億4000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27584.0 +410.10 +1.51 27362. 27722. 27362. <.DJI>

6 14 60 14

前営業日終値 27173.9

6

ナスダック総合 11117.5 +203.96 +1.87 11084. 11120. 11019. <.IXIC>

3 38 80 14

前営業日終値 10913.5

6

S&P総合500種 3351.60 +53.14 +1.61 3333.9 3360.7 3332.9 <.SPX>

0 4 1

前営業日終値 3298.46

ダウ輸送株20種 11440.9 +170.95 +1.52 <.DJT>

5

ダウ公共株15種 810.20 +2.07 +0.26 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2237.64 +59.80 +2.75 <.SOX>

VIX指数 26.19 -0.19 -0.72 <.VIX>

S&P一般消費財 1209.21 +25.81 +2.18 <.SPLRCD>

S&P素材 399.24 +6.32 +1.61 <.SPLRCM>

S&P工業 658.23 +11.69 +1.81 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 655.30 +7.40 +1.14 <.SPLRCS>

S&P金融 399.97 +8.87 +2.27 <.SPSY>

S&P不動産 219.02 +3.66 +1.70 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 234.42 +5.33 +2.33 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1211.66 +9.85 +0.82 <.SPXHC>

S&P通信サービス 194.71 +2.29 +1.19 <.SPLRCL>

S&P情報技術 2042.32 +37.16 +1.85 <.SPLRCT>

S&P公益事業 299.29 +0.78 +0.26 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.95億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23430 + 140 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 23380 + 90 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

小泉防衛相、中国軍のレーダー照射を説明 豪国防相「

ワールド

米安保戦略、ロシアを「直接的な脅威」とせず クレム

ワールド

中国海軍、日本の主張は「事実と矛盾」 レーダー照射

ワールド

豪国防相と東シナ海や南シナ海について深刻な懸念共有
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 6
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 7
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 8
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 9
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中