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アジア株式市場サマリー(4日)

2020年06月04日(木)19時56分

[4日 ロイター] - 中国株式市場は下落。米政府が、中国航空会社の米国への旅客便乗り入れを禁止すると発表し、米中関係緊張への懸念が強まった。

トランプ米政権は3日、中国航空会社による米国への旅客便乗り入れを16日から禁止すると表明。乗り入れ禁止となった中国国際航空<601111.SS>が1.03%安、中国南方航空<600029.SS>も0.58%下落し、CSI輸送株指数<.CSI000957>は0.63%安となった。

中国民用航空局(CAAC)は4日、外国航空会社の運航規制の緩和を発表した。

香港株は小幅続伸して終了した。英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)とHSBCが「香港国家安全法」への支持を表明したことで、法律が成立した場合の現地企業への影響を巡る懸念が後退した。

ハンセン指数<.HSI>終値は40.68ポイント(0.17%)高の2万4366.30。

ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>終値は0.40ポイント(0.00%)高の9967.93。

HSBCの香港上場株<0005.HK>は1.83%高。一時2.8%上昇した。スタンチャートの香港上場株<2888.HK>は4.27%高で引けた。

ソウル株式市場は5営業日続伸。世界経済の回復と一段の景気刺激措置への期待が支援要因だった。ただ、米中間対立の激化が上値を抑えた。

キウム証券のアナリストは、米中間対立の高まりを受け下落した中国の株式相場に連れ、同指数は上値を削ったと話した。

トランプ米政権は3日、中国の航空会社を対象に、米国への旅客便の乗り入れを16日から禁止すると発表した。

海外勢は460億ウォン(約3774万ドル)相当の買い越し。

シドニー株式市場は4日続伸。新型コロナウイルス感染拡大によって打撃を受けた景気の回復に向けた新たな景気刺激策によって、豪経済が30年ぶりのリセッション(景気後退)から回復するとの見方が強まった。  

S&P/ASX200指数は5日に大幅下落しなければ、6週連続の上昇となる。  

豪政府は住宅の新築や改修に、総額6億8000万豪ドル規模の支援を実施すると表明した。新型コロナ感染拡大に対応した景気刺激策として第4弾となる。  

フライデンバーグ財務相は3日、同国が既にリセッション(景気後退)入りしていると認めた。4日発表の4月の小売売上高は歴史的な落ち込みとなり、景気悪化の深刻さが裏付けられた。  

ただ、投資家らは、豪経済が予想よりも早く回復すると見込み、主要な中央銀行による一段の景気刺激策に期待している。  

個別銘柄ではカンタス航空が8.4%高と、約3カ月ぶりの高値を付けた。  

一方、農薬会社ニューファームは約11%下落し、3月23日以来の安値となった。

(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

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