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世銀、新型肺炎で中国への新規融資は検討せず=総裁
2月10日、世界銀行のマルパス総裁は、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、中国の対応を支援するため、公衆衛生面などにおける技術的な援助を行っていることを明らかにした上で、同国向けの新たな融資は検討していないと述べた。ワシントンで昨年10月撮影(2020年 ロイター/James Lawler Duggan)
[ワシントン 10日 ロイター] - 世界銀行のマルパス総裁は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、中国の対応を支援するため、公衆衛生面などにおける技術的な援助を行っていることを明らかにした上で、同国向けの新たな融資は検討していないと述べた。ロイターのインタビューで語った。
総裁は、過去の健康面の危機に関連した助言を行うなど、中国への支援で世界保健機関(WHO)と協力していると述べたが、「中国は大規模な外貨準備を有している」と指摘し、現時点で新規融資は検討されていないとした。
中国の発表によると、同国の外貨準備は1月時点で3兆1150億ドル。
世銀は2011年以降、中国向けに148億ドルの融資を確約しており、同国は世銀の主要な借り手の一国であると同時に、米国、日本に次ぐ第3位の出資国でもある。
マルパス総裁は、ウイルスの感染拡大による中国経済や世界経済への影響に関する見通しは示さなかった。





