ニュース速報

ビジネス

日経平均は3日続落、米中協議に不透明感 日銀ETF買い観測は支え

2019年11月21日(木)15時32分

 11月21日、東京株式市場で日経平均株価は3日続落した。米中通商協議の「第1段階」の合意が来年まで持ち越される可能性が出てきたことで株高の前提に疑念が生じた。写真は東京証券取引所で2015年3月撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 21日 ロイター] -

東京株式市場で日経平均株価は3日続落した。米中通商協議の「第1段階」の合意が来年まで持ち越される可能性が出てきたことで株高の前提に疑念が生じた。トランプ米大統領が米議会が可決した香港人権法案に署名する見通しと伝わったことも米中対立の激化を想起させ、東京市場では朝方から幅広い業種で売りが先行。下げ幅を一時400円超に拡大した。その後、中国の劉鶴副首相の発言が安心感を誘ったほか、後場、日銀のETF(上場投資信託)買いの観測などもあり下げ幅を縮小。節目の2万3000円を回復して取引を終えた。

20日の米国株式市場は主要3指数がいずれも下落。ロイターが専門家やホワイトハウスに近い関係者の話として、米中通商協議の「第1段階」の合意が来年にずれ込む可能性があると報じ、不安ムードが急速に広がった。

東京市場は続落でスタートするとじりじり下げ幅を拡大。午前9時半過ぎに節目の2万3000円を割り込み、下げの勢いを強めた。25日移動平均線を下回ったことで調整が長引くとの懸念も生じた。市場からは「今週に入って外国人投資家が売り越しに転じた可能性もあり、これも不安要因となっている」(大和証券・チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏)との指摘も出ていた。

外為市場でドル/円の円高が進行し、為替に連動する先物売りも出た。下げ幅は一時400円を超えたが、前引け付近に中国の劉鶴副首相が米国との第1段階合意について「慎重ながらも楽観」と述べたとの報道があり、安値圏から反発した。

午後は日銀のETF買い入れが確実視され、下げ幅を縮小。前場に割り込んだ2万3000円を回復したことで先物を買い戻す動きもあった。「2万3000円を上回って取引を終えたら上場トレンドは維持とみる向きもいた」(東海東京調査センターのシニアストラテジスト、中村貴司氏)という。

東証33業種では海運、非鉄金属、パルプ・紙などが値下がり率上位に入った。半面、電気・ガス、不動産、ゴム製品などが値上がりした。個別では、東京エレクトロン<8035.T>、SCREENホールディングス<7735.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体関連株の下げが目立った。

東証1部の騰落数は、値上がりが1009銘柄に対し、値下がりが1031銘柄、変わらずが114銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      23038.58 -109.99

寄り付き    23071.49

安値/高値   22726.71─23108.08

TOPIX<.TOPX>

終値       1689.38 -1.73

寄り付き     1686.85

安値/高値    1665.89─1690.85

東証出来高(万株) 134257

東証売買代金(億円) 23406.07

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アンソロピックCEO、AI軍事利用巡る米国防総省の

ビジネス

米30年住宅ローン金利6%割り込む、需要大幅押し上

ビジネス

カーライル、2000億ドルの新規資金流入目標 28

ワールド

オープンAI、安全対策強化へ措置発表 カナダ銃撃事
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルーの大スキャンダルを招いた「女王の寵愛」とは
  • 4
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 5
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 6
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 7
    「まるで別人...」ジョニー・デップの激変ぶりにネッ…
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    「3列目なのにガガ様が見えない...」観客の視界を遮…
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 5
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 9
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 10
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中