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コマツが営業益予想を下方修正、中国などの需要減と為替見直し
10月30日、コマツは2020年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を下方修正した。写真は2013年1月、都内で撮影(2019年 ロイター/Shohei Miyano)
[東京 30日 ロイター] - コマツ<6301.T>は30日、2020年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を下方修正した。連結営業利益予想は3370億円から2790億円(前年比29.9%減)へと17%引き下げた。中国やインドネシアでの需要が想定以上に減速、下期の需要も想定より弱含むとみている。さらに、下期の為替レートを円高方向に見直したことも影響している。
リフィニティブが集計したアナリスト21人の営業利益の予測平均値は3472億円で、会社予想はこれを大きく下回った。
連結売上高も2兆6170億円を2兆4720億円(前年比9.3%減)へと下方修正した。
堀越健・最高財務責任者(CFO)は「下期も米中貿易摩擦など外部環境が不透明で、需要は想定よりも弱含む」との見通しを示した。
主力の建設機械・車両は、日本と欧州の売上高が増加する一方で、アジアや中国、アフリカでの減少が大きい。中国では、国産メーカーの比率の上昇や経済の先行き不透明感から一般機械需要が減少。インドネシアでは、大統領選の影響や燃料炭の価格低迷により、建設・鉱山機械需要が減少しているという。
同社では、主要7建機の19年度の需要見通しは、期初に前年比横ばい―5%減とみていたが、これを3%減―8%減へと見直した。
通期の想定為替レートは、1ドル104.5円(前回見通しは105円)、1ユーロ116.3円(同119円)、1人民元14.9円(同15.6円)に見直した。
2019年4―9月期の連結売上高は1兆2134億円(前年同期比7.9%減)、営業利益は1419億円(同29.1%減)と減収減益になった。
*内容を追加しました。
(清水律子 編集:山川薫)