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米国株式は大幅反発、ハイテクに買い ボラティリティー継続の見方

2018年02月07日(水)09時35分

 2月6日、米国株式市場は再び値動きの荒い展開となり、大幅に反発して取引を終えた。前日は大幅安で、S&P総合500種とダウは1日の下落率が6年超ぶりの大きさとなっていた。ニューヨーク証券取引所で撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場は再び値動きの荒い展開となり、大幅に反発して取引を終えた。前日は大幅安で、S&P総合500種とダウは1日の下落率が6年超ぶりの大きさとなっていた。

主要指数は下落して始まった後、プラス圏での取引に転じた。最近の市場では大幅な変動はみられていなかったが、ボラティリティーが戻ってきたことが示された。ダウは高値と安値の差が1100ドル以上だった。S&P総合500種は、トランプ氏が勝利した2016年11月の米大統領選以来の大幅な上昇率となった。

米株式市場は比較的落ち着いたペースで最高値の更新を続けていたことから、このところの急落は長く予想されていた下げとなった。

BNYメロン・インベストメント・マネジメント(ニューヨーク)の世界投資戦略部門責任者、アリシア・レビーン氏は「ここ数日間は市場で大きな変動が見られたが、経済のファンダメンタルズは非常に強固で、これは米国だけでなく世界経済全体に言えることだ」と述べた。

ハイテク株<.SPLRCT>、素材株<.SPLRCM>、一般消費財株<.SPLRCD>が特に値上がり。ディフェンシブ銘柄の公益事業株<.SPLRCU>と不動産株<.SPLRCR>は売られ、S&P総合500種を構成する主要セクターのうちマイナス圏で取引を終えたセクターとなった。

個別銘柄では、アップルは4.2%高。マイクロソフトとアマゾンはそれぞれ3.8%値上がり。

トランプ氏の大統領選勝利以降のS&P総合500種の上昇率は26%となっている。6日時点では年初来で0.8%高と、プラス圏に戻った。

米取引所の合算出来高は123億株以上と、2016年11月の米大統領選以来最大となり、5日の117億株を上回った。

投資家の間では、ここ2日間の値動きの荒い展開が一段安の始まりを意味するのか、もしくは長く続いた強気相場の再開に道筋を付けたと受け止めるべきなのかとの疑問が出ている。

強気筋は、トランプ政権の税制改革の影響を含め、米企業の堅調な業績が最終的に株価を支援するとみている。一方弱気筋は、中央銀行が金融緩和を縮小し国債利回りが上昇する中、株は買われ過ぎの感があると指摘する。

50パーク・インベストメンツのアダム・サーハン最高経営責任者(CEO)は「市場はわずか4営業日の取引で買われ過ぎから売られ過ぎの状態に変化した」と述べた。「株価の下落を待っていた新たな投資家が出てきている」との見方を示した。

TDアメリトレードの首席市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は「ボラティリティー(の高い局面)が終わったとは思わない。こうした動きは落ち着くまでに3週間ほどかかることが多い」とし、「ボラティリティーが急に落ち着くことはない。」と指摘した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 24912.77 +567.02 +2.33 24085.17 24946.23 23778.74 <.DJI>

前営業日終値 24345.75

ナスダック総合 7115.88 +148.36 +2.13 6837.56 7126.55 6824.82 <.IXIC>

前営業日終値 6967.53

S&P総合500種 2695.14 +46.20 +1.74 2614.78 2701.04 2593.07 <.SPX>

前営業日終値 2648.94

ダウ輸送株20種 10528.85 +178.44 +1.72 <.DJT>

ダウ公共株15種 662.32 -10.57 -1.57 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1301.66 +45.85 +3.65 <.SOX>

VIX指数 29.98 -7.34 -19.67 <.VIX>

S&P一般消費財 832.52 +20.21 +2.49 <.SPLRCD>

S&P素材 376.38 +10.29 +2.81 <.SPLRCM>

S&P工業 637.69 +10.46 +1.67 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 566.48 +5.76 +1.03 <.SPLRCS>

S&P金融 470.77 +7.85 +1.70 <.SPSY>

S&P不動産 188.58 -0.29 -0.15 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 516.52 +3.45 +0.67 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 970.79 +10.86 +1.13 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 158.75 +1.00 +0.64 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1138.99 +31.21 +2.82 <.SPLRCT>

S&P公益事業 245.09 -3.76 -1.51 <.SPLRCU>

NYSE出来高 14.47億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 22270 + 760 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 22245 + 735 大阪比 <0#NIY:>

*内容を追加しました。

(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

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