ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(18日)

2018年01月19日(金)05時33分

[18日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落。公益株が売られたほか、砂糖事業の業績見通しが嫌気された衣料、食品のアソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズが大幅に落ち込んだ。

英国のクレア・ペリー気候変動・産業大臣が議会の委員会に対して、何百万もの世帯を対象に電気やガス料金の上限を設ける法案を夏までに通したい意向を示したことが材料視され公益株が値下がりした。

エネルギー供給大手のスコティッシュ・アンド・サザン・エナジー(SSE)は配当落ちも売り材料となり、3.1%安となった。そのほか送電のナショナル・グリッドは1.5%、国内最大のエネルギー供給会社セントリカは1.0%値を下げた。

アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズは3.6%下落し、FT100種で最も大幅に落ち込んだ。通期の利益見通しは維持したものの、砂糖事業の収益と利益がこれまでの予想よりも大幅に落ち込むとの見方を示したことが嫌気された。欧州連合(EU)における砂糖価格が下がることが要因と指摘した。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 小幅に反発。景気循環株が買われたほか、決算や投資判断の引き上げが好材料となった。

スイスの衛生機器大手ゲベリットは6.5%上昇した。2017年の売り上げが3.5%増となったことが好感された。

フランスの小売り大手カルフール3.0%高だった。トレーダーらは、17年第4・四半期の売り上げが市場予想を上回ったことが、利益見通しの引き下げによる悪影響を相殺したと述べる。

ドイツの半導体メーカー、インフィニオンは5.6%上昇。ゴールドマン・サックスが投資判断を引き上げたことが好感された。またソシエテ・ジェネラルはこの日、インフィニオンの投資判断を開始し「買い」とした。

STOXX欧州600種テクノロジー株指数<.SX8P>は1.41%上昇し、部門別で最も好調だった。個別銘柄ではイタリアの半導体メーカー、STマイクロが3.8%高となった。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> 国債利回りが上昇。米国債利回りの上昇につられたほか、フランス、スペイン、オーストリアの国債売却が圧迫要因となった。

欧州時間に米10年債利回りは2.61%と、2017年3月以来の高水準をつけた。米連邦準備理事会(FRB)が今年も金融政策の引き締めを継続するとの見方が根強い。米2年債利回りは前日、約10年ぶり水準に上昇した。

ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)上昇し0.51%と、約5カ月半ぶり高水準に迫った。他の域内国債利回りはも1-2bp上昇した。

入札関連では、オーストリアが10年債40億ユーロを売却する見通し。フランスは短期債75億ユーロを売却。スペインは41億ユーロの国債を売却した。入札後、10年物のスペイン国債とドイツ国債の利回り格差は96bpに縮小し、8月以来の低水準となった。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

オリックス、自社株取得枠の上限を1500億円に引き

ワールド

台湾有事巡る発言は悪質、中国国営メディアが高市首相

ワールド

果断に政策「歳出躊躇せず」、強い経済へ積極投資 対

ビジネス

午後3時のドルは154円後半で9カ月ぶり高値、上値
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中