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人民銀が銀行に6000億元供給へ、春節前の資金不足に対応

2016年01月19日(火)23時56分

 1月19日、中国人民銀行は、2月上旬の春節(旧正月)の連休前に見込まれる資金不足に対応するため、銀行システムに6000億元超を供給する方針を明らかにした。写真は北京の本店(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[北京 19日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は19日、2月上旬の春節(旧正月)の連休前に見込まれる資金不足に対応するため、銀行システムに6000億元(912億2000万ドル)超を供給する方針を明らかにした。

ウェブサイトに掲載された声明によると、資金供給は、政策ツールである翌日物の常設貸出ファシリティー(SLF)、中期貸出ファシリティー(MLF)、担保付き補完貸出(PSL)を通じて行う。

春節前は流動性がひっ迫しやすく、人民銀は通常、金利を安定的に維持するため、銀行システムに大規模な資金供給を行う。

人民銀は「国際金融市場の混乱が増しており、銀行システムの流動性のボラティリティーも高まっている」と指摘。春節前の資金不足対策として、銀行システムの流動性を「妥当かつ十分」に維持し、市場金利を安定的に保つとしている。

申銀万国証券(上海)のエコノミスト、李慧勇氏は「流動性の注入により、目先に預金準備率を引き下げる必要性が低下する可能性がある」とし、「これは柔軟な政策手段を用いて潤沢な流動性を維持するとの中銀の意図を反映している」と述べた。

また人民銀は同日、MLFを介して、国内の銀行システムに4100億元(623億4000万ドル)を供給。3カ月物MLF金利は2.75%に、1年物金利は3.25%にそれぞれ引き下げた。

これが春節前の6000億元の資金供給の一部かどうかは不明。

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