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証券監督機構アジア委が初の指針、地域の実情踏まえた規制求める

2015年03月11日(水)20時12分

[東京 11日 ロイター] - 各国の証券規制監督当局で作る証券監督者国際機構(IOSCO)のアジア太平洋地域委員会(APRC)は11日、東京で会合を開き、地域の事情に応じた金融規制の重要性を欧米に対して訴えていくことを主軸に盛り込んだ行動指針をとりまとめた。

会合終了後、同委員会のアシュリー・オルダー議長(香港証券先物取引委員会長官)が記者会見し、4つの行動指針で構成する「ロードマップ」を公表。欧米当局は金融危機の教訓から規制強化や安全性の確保に重点を置いているが、同議長は、グローバルなルールをアジア地域にも一律に適用するのではなく、アジアの市場の実情や発展段階に即した規制のあり方があると指摘した。

その背景には、欧州債務危機の影響で欧州の金融機関がアジア市場から撤退してしまい、成長性の高い東南アジアの資本市場に成長資金が十分に供給されていないとの危機感がある。

APRCは今後、米欧当局へ書簡を送付し、IOSCOの全体会合でも発信を強める方針。また、作業部会を立ち上げて、今回のロードマップの具体化に取り組む。

(和田崇彦)

ロイター
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