ニュース速報

GM自動運転子会社、10年以内にIPOならCEOに27億円賞与

2019年02月07日(木)16時14分

[デトロイト 6日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転子会社、GMクルーズが今後10年以内に新規株式公開(IPO)を実施した場合、同社トップが株式を通じた賞与として少なくとも2500万ドル(約27億円)を得る権利があることが、米当局に提出された資料で明らかになった。

GMクルーズの最高経営責任者(CEO)には今年初め、GMの社長を退任したばかりのダン・アマン氏が就いた。

6日にGMが米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書によると、アマン氏には譲渡制限付き株式(RSU)でクルーズ普通株の1万6914株、ストックオプションで同10万1485株が付与された。

賞与はGMクルーズが今後10年以内にIPOを実施した場合や支配権がGM以外に移った場合など、一定の条件が設定されている。

RSUの1株当たりの価値は1515ドル、ストックオプションは権利行使価格が1515ドルで、株価がこれを下回れば価値がなくなる。

賞与は少なくとも2500万ドルとなる見通しだが、IPOによってストックオプションの価値が1515ドルを大幅に上回れば、アマン氏はこれよりはるかに高い額を受け取ることができる。

自動運転技術の開発や実用化に取り組み、10年以内にIPOを実施する動機をアマン氏に与える内容と言える。

GMの広報担当トム・ヘンダーソン氏は取材に対し、アマン氏の報酬制度はクルーズと企業価値が同水準のハイテク企業のCEOに採用されている基準と整合性があり、技術および商業面での具体的な目標の達成と強く連動していると説明。

GMのメアリー・バーラCEOはこの日の決算発表後のアナリストとの電話会見で、同社の自動運転技術は「急速な進展」を遂げており、今年はGMクルーズにとって重要な年になると語った。また、自動運転技術の開発においてGMは強固な地位を築いているとの見方を示した。

GMクルーズはまだ自動運転車が実用化の段階にないが、企業価値は146億ドル前後と評価されている。ソフトバンクグループ<9984.T>のビジョンファンドとホンダ<7267.T>からそれぞれ出資を受けており、合計の出資額は50億ドルに上る。

GMのディビア・スリヤデバラ最高財務責任者(CFO)は電話会見で、同社は今年、クルーズに10億ドル追加投資する見通しだと述べた。

アナリストらの間では、GMが将来的にクルーズの株を売却するか、分離するとの観測がある。

アマン氏に付与されたRSUの期限は2028年10月15日となっており、GMクルーズの企業価値が同社取締役会が設定した目標を達成し、この期限までに支配権が移行あるいはIPOが実施された場合に権利が行使できる。ストックオプションも同じ期限となっている。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアとベトナム、原発建設で合意 中断経て署名

ワールド

韓国大統領、国民に省エネ要請 公用車の利用も縮小

ビジネス

午前のドルは158円後半へ小幅高、イラン情勢巡り歩

ワールド

中銀の金購入拡大へ、地政学リスクでヘッジ需要高まる
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 2
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 3
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」した──イスラエル首相
  • 4
    「胸元を強調しすぎ...」 米セレブ、「目のやり場に…
  • 5
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 6
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 7
    スウェーデン次期女王ヴィクトリア皇太子、陸軍訓練…
  • 8
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記…
  • 9
    「買ったら高いじゃん?」アカデミー賞会場のゴミ箱…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 9
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 10
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中