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トランプ大統領、米朝首脳会談を近く開催と想定 金氏から書簡
[ワシントン 2日 ロイター] - トランプ米大統領は2日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長から書簡を受け取ったことを明らかにし、さほど遠くない将来に首脳会談を開催することを想定していると語った。
トランプ大統領は記者団に対し、現米政権の取り組みがなければ「アジアで大きな戦争が起きていただろう」と述べ、北朝鮮の非核化を巡る米朝協議を急ぐ必要はないとの考えをあらためて示した。
また、金委員長の新年の辞に関する報道を米テレビ局の放送で見たとし、「金委員長は米朝会談や非核化を真に望んでいる」と指摘した。その上で「実現するかどうかは誰にも分からない。ただ、北朝鮮と非常に良好な関係を築いたことは言える」と語った。
金委員長は1日に国営テレビを通じた演説で、朝鮮半島の非核化という共通の目標に向けトランプ大統領といつでも再会する用意があると表明していた。[nL3N1Z20HO]
トランプ大統領は金委員長について、「北朝鮮の経済発展に取り組み、多くの成功と富を国にもたらすことを真に望んでいる」との見方を示し、北朝鮮には「非常に大きな」潜在力があり、米国としても支援したいと述べた。
金委員長からの書簡については素晴らしいと評価したものの、詳細は明かさなかった。
一方、朝鮮労働党機関誌の労働新聞は3日、南北関係や米朝関係は2018年に「素晴らしい変化」を遂げ、「大きく進展」したものの、南北関係の前進は米国の政策が原因で「停滞している」とする論評を掲載した。
「米国は北朝鮮に対する敵対的な政策を依然続けている」とし、「新しい良好な関係の構築に向けた誠意なしに北朝鮮から核兵器を奪い、自国に従わせようという邪悪な意図がある」として米国を非難した。
その上で「朝鮮の内部問題である南北関係を巡って無用な忠告を行わず、米朝関係の改善に必要な行動をとるよう米国に求める」とした。
*内容を追加しました。
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