ニュース速報

トランプ大統領、米朝首脳会談を近く開催と想定 金氏から書簡

2019年01月03日(木)16時25分

[ワシントン 2日 ロイター] - トランプ米大統領は2日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長から書簡を受け取ったことを明らかにし、さほど遠くない将来に首脳会談を開催することを想定していると語った。

トランプ大統領は記者団に対し、現米政権の取り組みがなければ「アジアで大きな戦争が起きていただろう」と述べ、北朝鮮の非核化を巡る米朝協議を急ぐ必要はないとの考えをあらためて示した。

また、金委員長の新年の辞に関する報道を米テレビ局の放送で見たとし、「金委員長は米朝会談や非核化を真に望んでいる」と指摘した。その上で「実現するかどうかは誰にも分からない。ただ、北朝鮮と非常に良好な関係を築いたことは言える」と語った。

金委員長は1日に国営テレビを通じた演説で、朝鮮半島の非核化という共通の目標に向けトランプ大統領といつでも再会する用意があると表明していた。[nL3N1Z20HO]

トランプ大統領は金委員長について、「北朝鮮の経済発展に取り組み、多くの成功と富を国にもたらすことを真に望んでいる」との見方を示し、北朝鮮には「非常に大きな」潜在力があり、米国としても支援したいと述べた。

金委員長からの書簡については素晴らしいと評価したものの、詳細は明かさなかった。

一方、朝鮮労働党機関誌の労働新聞は3日、南北関係や米朝関係は2018年に「素晴らしい変化」を遂げ、「大きく進展」したものの、南北関係の前進は米国の政策が原因で「停滞している」とする論評を掲載した。

「米国は北朝鮮に対する敵対的な政策を依然続けている」とし、「新しい良好な関係の構築に向けた誠意なしに北朝鮮から核兵器を奪い、自国に従わせようという邪悪な意図がある」として米国を非難した。

その上で「朝鮮の内部問題である南北関係を巡って無用な忠告を行わず、米朝関係の改善に必要な行動をとるよう米国に求める」とした。

*内容を追加しました。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国人宇宙飛行士、地球に無事帰還 宇宙ごみ衝突で遅

ビジネス

英金融市場がトリプル安、所得税率引き上げ断念との報

ワールド

ロシア黒海の主要港にウの無人機攻撃、石油輸出停止

ワールド

ウクライナ、国産長距離ミサイルでロシア領内攻撃 成
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 5
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 6
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 7
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 10
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中