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猫もシグナルを出しているが微妙で独特なので、気付くにはコツが要る BRAUNS/ISTOCK

確かに多くの猫は気難しい可能性がある。

だが相手が猫の場合でも、相手の身になって考えてみれば多くの問題は解決できる。

猫の認知研究という新たな学問が示唆するように、猫は人間のことを気にかけている。ただ、その示し方が独特なのだ。

猫は程よい距離を必要とする場合もある。

例えば犬が長時間のスキンシップを好むのに対し、猫は概して「緩い」けれども頻繁な社会的交流を好むとデルガドは言う。

また多くの人間は猫の胸やおなかをなでたがるが、猫はその辺りを触られるのを嫌がる。

「研究によれば、自分から猫に近づくのではなく、猫が近づいてくるようにしたほうが、いい関係が長続きする。ほとんどの人は『私は猫が好きだから猫も私を好きなはず』と考えがちだが、猫は支配欲が強い。自分で仕切りたがる。自分の思いどおりにしたがる。嫌だと感じたら、その場から離れたり逃げたりできるようにしておきたいのだ」

食事についても、猫は犬と動機付けが違う。

猫は確かにごちそうを喜ぶが、餌をくれる人間と友達になりたがるとは限らない。

猫は「ちょこちょこ食い」になりがちで、自分で捕まえた獲物と同じように餌を少し食べては残りを取っておき、後でまた食べるのが好きだ。

餌目当てではないので、犬のようにごちそうで釣って訓練するのは無理なことが多い。

「ご褒美」次第で訓練も可能

だからといって猫は駄目というわけではないと、ビターリは言う。条件が整っていれば犬と同じように訓練できる。「猫は訓練できないというのは迷信にすぎない」

それを証明するべく、ビターリは猫55匹(飼い猫23匹と保護猫22匹)を1匹ずつ2時間半隔離した後、餌、おもちゃ、アレチネズミやイヌハッカなど猫が好む匂い、人間との交流(なでる・遊ぶ・赤ちゃん言葉で話しかけるなど)のどれかを選ばせた。

猫を中心にして同じ距離の場所に4つの選択肢を置いたところ、38匹がどれか1つを選択。

そのうち人間との交流を選んだのは19匹(約50%)で、14匹(約37%)が餌、4匹がおもちゃ、1匹が匂いを選んだ。

それぞれの猫がどんなご褒美を好むかが分かると、お座りや輪くぐりなど犬にできることの大半を猫にも訓練できるようになった。

ビターリは研究結果を17年に学術誌ビヘイビアラル・プロセシズに発表した。

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