[フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が30日公表した四半期ごとの専門家予測調査によると、ユーロ圏のインフレ率は2026年と27年に従来予想を大幅に上回る見通しで、ECBの目標である2%に戻るのは28年になる可能性がある。
今年のインフレ率予想は平均3.0%と、前回の2.7%から引き上げられた。来年の予想も2.2%から2.6%に上方修正された。
ただ基調的なインフレ率の予想修正は比較的小幅にとどまっており、上振れの大部分はエネルギー価格によるものとみられる。食品とエネルギーを除くコアインフレ率は今年平均2.4%、来年は2.5%と予想され、28年も2%を上回る見通しだ。
高インフレが賃金と物価の上昇の連鎖を引き起こすとは引き続き予想されていない。賃金上昇率は今年の3.3%から来年は3.1%、28年には2.8%に鈍化するとみられている。
ECBの政策担当者は高インフレが2次的波及効果を生むことを懸念しており、この見通しは一定の安心材料となりそうだ。ECBは通常の生産性の伸びを踏まえれば、3%程度の賃金上昇率はインフレ目標と整合的だとしている。