てんかんのある人は、65歳未満で認知症を発症するリスクが大幅に高い可能性があることが、フランスとスウェーデンの数十万人分の医療記録を分析した大規模研究で明らかになった。
米国神経学会(AAN)の医学誌『ニューロロジー』に掲載された研究では、65歳未満で発症する「若年性認知症」とてんかんの関連を、両国の全国規模の医療データを使って調べた。異なる2つの分析手法を用いたところ、いずれも両者の間に強い関連が確認された。
ただし研究チームは、てんかんが若年性認知症を直接引き起こすことが示されたわけではないと強調している。また、リスクの相対的な上昇幅は大きいものの、若年性認知症そのものを発症する人の割合は依然として低かった。
研究ではまず、若年性認知症と診断された人について、それ以前にてんかんと診断されたり、てんかん治療薬を処方されたりしていたかを調べた。
フランスでは、若年性認知症の1万1360人と、年齢と性別をそろえた認知症のない11万3600人を比較。若年性認知症の人の12.5%が過去にてんかんと診断されていたのに対し、認知症のない人では1.2%だった。
また、てんかん治療薬を処方されたことがある人は、若年性認知症のグループでは27.3%、認知症のないグループでは10.3%だった。スウェーデンでも、若年性認知症の1万6433人と認知症のない16万4330人を分析したところ、同様の傾向が確認された。
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