<ドラマシリーズ『ベター・コール・ソウル』は総尺52時間半でもまったく飽きず、想定の上を行く展開が見事>

この連載は映画についてのコラムが前提だけど、今回は例外と思って読んでほしい。

映画は映画館で観るもの。その思いはずっと変わっていない。10代後半の頃は映画と映画館はイコールだった。民放各局にテレビの映画放送枠(月曜ロードショーとか日曜洋画劇場とか)はあったけれど、洋画の場合は当然のように日本の声優の吹き替えでCMや放送時間の関係で尺も詰められることが前提だったから、観ることはあまりなかったはずだ。

その後に登場したレンタルビデオも、昔の名作とか公開時に見逃した作品とかもう一回観たいと考えたときとか、あくまでも劇場の補佐的役割だった。それはDVDの時代も変わらない。

やがてテレビ画面が大きくなり画質も向上し、サブスク(動画配信サービス)が登場する。期限もないし店に行く必要もない。圧倒的に便利になった。でも始まる前のワクワクは劇場より劣る。知らない誰かの吐息や笑い声も聞こえない。便利だからこそ失うものがある。

適当な体感値だけど、サブスクで視聴したときの感動や衝撃は、劇場の2割減だと思っている。

予算は重要な要素
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