ロシアによるウクライナ侵攻から4年以上が過ぎた。国家統制の強化は着々と進んでいる。
……と書き始めたけれど、それは日本も同様だ。表現や思想の自由への侵害が懸念される国旗損壊罪法は成立し、国家情報会議の新設でスパイ防止関連法制の環境は整備された。
国益を優先して本人の同意のない個人情報収集・利用を認める個人情報保護法の改正や外国人規制の厳格化などにとどまらず、高市政権は「自衛」を大義として防衛装備移転三原則の運用指針を改定して、殺傷能力を持つ装備品の輸出まで解禁した。
歴史が示すように、全ての戦争は「自衛」や「防衛」の名の下に始まる。もちろんロシアも同様だ。ウクライナ侵攻時にプーチン大統領が掲げた大義は、ウクライナのファシズム(ナチ化)勢力やNATOの拡大から国民を守ることだった。
ドキュメンタリー映画『プーチンの愛国教室』(10月3日に日本公開)の監督で主人公のパベルは、ロシアの小さな田舎町の初等・中等学校で行事管理や撮影担当の教員として勤めながら、ウクライナ侵攻開始後に教え子たちの表情が変化しつつあることを実感していた。
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