夜明け直後の海岸に、黒い巨体が横たわっていた。全身を覆う白い斑点、大きく平たい頭、そして人間が何人も並べそうなほどの胴体。
2026年9月12日、インドネシア・バリ島西部のジュンブラナ県プクタタン郡プンゲラゴアン村に漂着したそれは、住民を驚かせた。
ジュンブラナ警察によると、その正体は体長約8メートル、体幅約3.5メートル、胴回り約4.8メートル、口幅約2.15メートルの、雄のジンベイザメだった。発見後、地元警察や海洋関係機関、獣医師らが現場で個体の確認と処理に当たった。
現地メディアによると、発見時には個体がまだ生きていたものの著しく弱っており、住民が沖へ戻そうとしたが、その後死亡したと報じている。
警察は住民に対し、個体を引っ張る、叩く、上に乗る、勝手に移動させる、体の一部を持ち去るといった行為をしないよう求めた。その後、獣医師らが死後検査を行い、生物学的データや死亡要因を調査した。作業終了後、遺骸は重機で移動され、海岸付近に埋められたという。
ジュンブラナでジンベイザメが漂着すること自体は今回が初めてではない。2023年9月には同じプクタタン郡のイェ・クニン海岸で約7.5~8メートルの個体が死亡して見つかり、その際の剖検では胃の中から食品包装やストローなど複数のプラスチックごみが確認された。さらに同年だけでも周辺で複数回のジンベイザメの漂着が報告されている。
今回のジンベイザメが漂着した原因や死因について、現時点で当局による確定的な発表は確認されていない。