[12日 ロイター] - ベネズエラ当局は、インフレ率が前月比20%近くに加速する中、復興への取り組み強化に向け、イングランド銀行(英中央銀行)の地下金庫に保管されている推定40億ドル相当の金準備の回収に注力する方針だ。ロドリゲス国会議長が12日に明らかにした。
イングランド銀行は、マドゥロ政権の正当性を認めないとして、金庫に保管されているベネズエラの金約31トンの引き渡しを長らく拒否してきた。
この金塊を巡っては、英国の裁判所で長年にわたる法廷闘争が続いており、今年1月の米国によるマドゥロ大統領拘束や、ロドリゲス暫定大統領のチャールズ英国王への要請にもかかわらず、返還されていない。
ベネズエラは6月末に2回の大地震に見舞われ、6000人以上が死亡した。
ロドリゲス議長は、政府と議員らが住宅の再建、医療体制の整備、電力供給の確保、がれきの撤去を目指す事業に注力することで合意したとし、この目的のために「イングランド銀行にあるベネズエラの国際資産の回収を推進する取り組みに集中する」と語った。
ベネズエラ中銀が発表した7月のインフレ率は地震で物資の流通が混乱したことを背景に、前月の13.8%から19.9%に上昇した。
中銀のデータに基づくロイターの算出によると、インフレ率は前年同月比では575.9%となった。
中銀は8月にはインフレ率が低下すると見込んでいる。