Marcela Ayres Maria Carolina Marcello
[ブラジリア 12日 ロイター] - ブラジル議会の上下両院は12日、政府が公的債務抑制のために提案した歳出抑制策を承認した。今後、ルラ大統領の署名・承認手続きに進む。
提案では、政府が年間予算法案に先立って公表する歳入・歳出見通しで基礎的財政収支(プライマリーバランス)が赤字になると予想された場合、翌年度には通常法に基づく義務的歳出について上限が設けられる。
政府の最新の財政見通しでは今年の基礎的財政収支が520億レアルの赤字と予測されており、こうした措置が来年度予算から適用される見通し。憲法に基づかない歳出プログラムについては、ルラ政権の財政ルールで定める実質歳出増加率(年0.6─2.5%)を超える伸びが認められなくなる。
また政府は、社会基金に移される石油収入を医療分野の義務的支出の算定対象から除外し、原油高による一時的な歳入増が自動的に一部歳出の増加につながることを防ぐ方針も盛り込んだ。
こうした措置は政府が年間の基礎的財政黒字を達成するまで継続される。
ドゥリガン財務相は記者団に、今回の制度変更によって義務的歳出の伸びが抑えられ、来年には約100億レアル(19億4000万ドル)の歳出削減効果が見込まれると述べた。
義務的歳出は左派のルラ政権にとって財政面の大きな弱点の1つとみなされている。ルラ氏は10月の大統領選で再選を目指しているが、向こう4年間の選挙公約では、より踏み込んだ財政再建の必要性を明確には打ち出していない。