Jonathan Saul Ahmad Ghaddar

[ロンドン 12日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃を避けるため、タンカーが位置情報の発信を停止していることから、紅海側からのサウジアラビア産原油輸出の動きが把握しにくくなっている。アナリストによると、直近のサウジの紅海沿岸ヤンブー港での積み込みは全て「ダーク(追跡信号をオフにした状態)」で行われた。

フーシ派は7月20日、サウジに対する海上封鎖を即時発効で実施すると宣言し、米とイラン紛争における新たな戦端を開いた。以降、フーシ派はサウジ関連のタンカー、ヤンブーの石油関連施設、直近では紅海沿岸のジザン製油所への攻撃を主張しており、より多くの船舶が公開追跡データを発信せずに運航するようになった。

いわゆる「ダーク航行」の増加により、サウジ原油輸出の実態把握は困難になっており、フーシ派による脅威が原油の流れをどの程度阻害しているかを評価することが難しくなっている。

こうした背景から、船舶追跡各社が発表する輸出推計値には大きなばらつきが生じており、8月3日から始まる週について、データ分析会社ボルテクサは、ヤンブーからの積み出しが前週の日量271万バレルから238万バレル、ケプラーは前週の同404万バレルから178万バレルに減少したと推定した一方、AXSマリンは前週の同約42万バレルから64万バレルに増加したと算出している。

ボルテクサのアナリスト、ジョージ・モリス氏は「先週のヤンブー港からの積み出しは全て『ダーク』で行われた。現時点で自動識別装置(AIS)を作動させた積み込みは確認できていない」と述べた。

サウジの​国有石油会社サウジアラムコはコメント要請に応じなかった。

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