イスラエルはどう出る?
──イスラエルについて。トランプ大統領がベンヤミン・ネタニヤフ首相を罵倒したとの報道もあったが、今回の合意は実はイスラエルにとっても悪くない内容なのでは。
トランプ大統領は今回モジタバ師、あるいはイランからのメッセージを信じたわけだが、イスラエルにとってはなかなか信じられないというのが実態だと思う。トランプ氏がネタニヤフ氏に説明しても、もちろん信じない。そこはイランがこの60日間で、どこまでアメリカやイスラエルを安心させる行動を取れるのかに懸かってくる。
──イスラエルだけは戦闘的な姿勢を続け、対イランあるいはレバノンの戦争が続く可能性もあるのでは。
今回の覚書ではレバノンにイスラエル軍が駐留すること自体は問題がないという了解のようだが、この先もイスラエルがレバノンに対する攻撃を続けるとなれば、イランに交渉をやめる口実を与えることになる。トランプ大統領がどこまでネタニヤフ氏を抑えることができるのかに懸かってくる。イスラエルとレバノンの停戦協議を引き続き仲介し、その中での政治的決着を促すだろう。
また、トランプ大統領はネタニヤフ首相に対してアメとムチを両方使うだろう。今年10月までにイスラエルでは総選挙が行われる。トランプ氏がイスラエルに行って、ネタニヤフ氏の応援演説をすることもあり得る。(汚職裁判が続く)ネタニヤフ氏の恩赦の要請を続けると同時に、この和平の流れを妨害するならイスラエルに対する武器支援を止めると脅してもおかしくない。
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