日本に欲しいのは、国の「顔」になれる選手

今回のW杯は出場チームが32から48チームとなり、優勝までに戦う試合が1つ増える。そのため落とし穴も増え、選手層の厚いチームがより有利になる。こうした変化への対処が勝利の鍵だ。日本は誰が司令塔になるのか、何が弱点なのか、避けたい対戦相手はどこなのか。そうした点は識者が解説してくれるだろう。

イングランドとスコットランドとの親善試合で強烈な印象を残したGKの鈴木彩艶に触れておきたい。至近距離からのシュートを「リアクションセーブ」で阻止する神業を見て、僕は「いったいどうやってるんだ?」と舌を巻いた。

英語で自然に取材に応じる鈴木は、新しいタイプの選手に見えた。鈴木に限らず、日本の選手にはメディア対応力をもっと磨いてほしい。試合を有利に解釈して発信できれば、選手のメディアでの扱いもファンの見方も変わる。審判に対して、「フェライニの肘」のようなラフプレーに注意を向けさせる効果もある。イメージアップにもつながる。例えばアーセナルのブカヨ・サカは愛すべきサッカー小僧という感じで話すから、1試合くらいしくじっても悪く言われない。

日本に欲しいのは、エジプトのモハメド・サラーや、韓国のソン・フンミンのように、国の「顔」になれる選手だ。リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウド級でなくてもいい。「チームこそがスター」という常套句に満足しているのは惜しい。

日本のファンは優しい
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