田中碧はリーズで活躍(昨年12月)
田中碧はリーズで活躍(昨年12月) ALFIE COSGROVE-NEWS IMAGES-SIPA USA-REUTERS

「ドーハの悲劇」が日本サッカーを強くした

日本がW杯に8大会連続で出場していることは驚異的な実績だ。イタリア人に聞いてみれば分かる。94年大会への初出場を阻んだ「ドーハの悲劇」は挫折どころか、むしろ日本のサッカーを強くした。

これはJリーグ草創期を支えた人々への賛辞でもある。恥ずかしながら、僕は彼らの大きな構想を理解できていなかった。最初はリーグ戦で引き分けがなかったことを、僕はどうしても受け入れられなかった(延長やPK戦は、勇敢に戦ってきた弱小チームが最後に負ける)。降格制度がないせいで勝負に不可欠な危機感に乏しかった。

それに僕は、ヴェルディ川崎(当時)が病的なほど嫌いだった。とにかく派手で、Jリーグの理念を無視してクラブ名にスポンサーの名前を入れたがり、東京への移転をちらつかせて川崎という素晴らしい街をないがしろにしているように見えた。判定はいつも彼らに有利な気がしたし、テレビはヴェルディばかり。まあ、全部が気に入らなかったのだ。

でも、ここで全てを撤回する。リーグの創設者たちは存続するために必要なことをした。そして悔しいけれど、ヴェルディのすかしたスター軍団は華やかさと魅力を添えていた。

核となる理念は早くから確立していた。外国籍選手枠、子供世代のチームまでつながるピラミッド構造、スポンサー企業の都合で移転できる「フランチャイズ」ではなく地域に根差すことへのこだわり。

Jリーグの驚異的な成果
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