私は正反対の立場の人々と話をしたい、彼らの意見を聞きたい。同じ国、同じ社会、同じ環境に暮らしても、感じていることがこんなに違う原因を知りたい。だから「意見が異なるから話さない、聞かない、その人の本を読まない」という姿勢は残念だ。

むしろ私は、反対意見のほうが聞く価値があると思う。意見が違う根本的な理由を把握するためには、その相手と議論することが必要だ。

SNSの一番怖いところは、関心を示さなければ、自分とは違う意見の投稿をアルゴリズムが見せてくれなくなることだ。フィードに現れるのは自分の考え方に似ている投稿だらけになり、結果的に自分が正しいと確信してしまう。

「自分自身に反して考える」という言葉がある。簡単ではないが、私はそうしたい。

magTokyoEye_Nishimura.jpg西村カリン

KARYN NISHIMURA

1970年フランス生まれ。パリ第8大学で学び、ラジオ局などを経て1997年に来日。AFP通信東京特派員となり、現在はフリージャーナリストとして活動。新著は『日本 「完璧」な国の裏側』。Twitter:@karyn_nishi
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